196季 いつもの場所、いつもの仲間
「さて、集合かけたわけだけど…学食は来週の水曜日から再開するわよ!」
「早速ですけど!私たちが卒業したらどうしますか?」
「あぁ…と思ったので、何と!」
「なんと?」
「私たち卒業しても!」
「しても?」
「ずっと働けることになりました!」
「しかも給料は月22万!」
「あ、結構良き。」
「それでそれで…今回私たちはゼミの解説をするため、生徒会役員を連れてきました!」
「こんにちは、澪です。」
「ノエルだよ~」
「…よろしく~」
「さてまずは東福寺ゼミ!」
「私と根っこ、あとはサーシャもこのゼミだね~」
「そうですね…俊一と離れるとは思わなかったですわ…」
「あ、根っこって私、ゆりねのことよ。」
「根っこでいいな。定着させよう。」
「いいわけないでしょ!」
「東福寺ゼミは…普通ね。」
「はずれじゃなく、あたりでもない…」
「まぁ当然よ。」
「特徴も何もない感じで、まぁ楽しいけど。」
「次に富内ゼミ!」
「私だけですかね…」
「本当はさくらもここなんだけどね…今日は体調不良でね…」
「富内ゼミは…ちょっと厳しめかも。」
「でも課題はないって…」
「そう、課題はない。でもゼミ中は飲食禁止、スマホ禁止って…厳しすぎでしょ…」
「あ、それについてはペットボトルとか水筒は大丈夫だそうです。顔合わせでは来てくれてありがとうって…泣いてました!」
「富内教授らしいなぁ。」
「次に南川ゼミ!」
「僕と俊一、ことりはここですね。」
「ここは大当たりね。」
「レジュメを見た感じ、とっても優しそうでしたもん。」
「優しいかどうかより、進路についての事や卒論をきちんと考えるいい先生だよ。」
「次は星野ゼミね。」
「私、すいせい、心美がここだ。」
「ここは…中当たりね。」
「風早教授が学長になった今、ここも当たりになったんだな。」
「佐原ゼミ…実はここも当たりという噂なんだけどね…ここにはいなかったわね…」
「夜晴ちゃんとかあすなちゃんとか…知っている人はいるんだけどね…」
「最後に西園寺ゼミ!」
「私と真音、涼もここなんだよね。」
「ここは…ハズレ以外にどう表せばいいの?」
「そうだね~」
「だって最初からあんな感じだよ!?」
「へぇ~…真音さん…」
「すみません教授!」
このあとこの場は解散させられた。真音は教授に死ぬほど怒られた一方、残ったメンバーは大掃除を始め、終わる頃には21時を回っていた。
「ここまで会話ばっかりで疲れたでしょう。明日もこうやって他愛のない会話しましょうか。」
「確かに。じゃあみなさんこれで解散です!」
「…ところで飛翔さん、ゼミ長って本当ですか?」
「あぁ、俊一のおかげでね。」
「…明日、ゼミ長会議がありますので、終わったら一緒に行きましょう。」