223季 謝罪と謎、まだ残る傷跡
「…壮介が迷惑をかけたね。結花さんのこと。」
「泣いていたのは覚えているのですが…あれは何があったのでしょうか?」
夜の街の中、車は家の方に向かっている。夜空の下を風に吹かれながら…
「戦争の後、壮介は何もかも無気力になり、低俗なことしか考えられなくなった。女性を自分のものにしたいと、どうせ戦争で傷ついているんだから俺のものにしたいと。」
「なんですか…それ…戦争をなんだと思っているんだ…」
「そうだよな。飛翔が一番傷ついているのは私でもわかる。東福寺家と西園寺家の戦争は、君たちのおかげで終わった。あの後私たちは長らくの戦争に終止符を打てたんだ。」
「ありがとうございます…でも僕は…」
「あの時は辛かったよな…そういう心に付け込んで自分のものにしようとしたのが壮介なんだよ。」
「まじか…それならオンラインだったのはなんででしょうか…」
「…さぁね。まぁ、彼を今縛って連れているから話してくれるだろう。本当にごめんな。私っていつも頼りないでしょ。」
「西園寺教授はね…酒を飲まなければなぁ…」
「酒かぁ…あれ理由あるんだよなぁ…」
「アル中になったとかそういうやつですか?」
「…私、実は滅茶苦茶弱いんだよ。属性とかじゃなくてさ、結構心病みやすいんだ。だから酒でごまかしているんだよ。」
「それはごめんなさい…てっきりやる気がないのかと思いまして…」
「結構任せっきりだったものね…真音には内緒ね?あの子の事だからバレてると思うけど」
「あれ?教授の車ですよね?」
「ひーくん!車から出ろ!」
「あ、ごめんな。いつもいつも迷惑かけて…」
「あ、教授。良いんですよ。」
「それより、結花さんに謝罪させないと。さぁ、行くぞ。」
「…あぁ、すごい謝ってる。」
「飛翔さん、久々に私たちでご飯作りましょう!」
「七菜もいるしな!」
「それに、こいつも連れてきたよ!」
「初音様じゃあ!ご無沙汰だったのう!」
「やっぱりみんなで作りたくなっちゃったからさ~そうだ、今日はラーメンでも食べようよ!」
「家系なら任セロリ!」
「飛翔はセロリトッピングとして、みんな何か好みはある?」
「みんな硬め濃いめ多めなんですって!」
「わかった!それで雪と七菜は味玉トッピング、京子はキャベツ増し、飛翔はセロリとかに玉トッピングね。」
「なんだそれは!」
「かに玉は私の家の残り物のトッピングよ!」
「でしょうね!」
「可哀想だとは思わないのか!」
「飛翔なら食べられるよ。あ。謝罪終わったみたい。」
「いやぁ、壮介がひどかったなぁ。一杯頂いていい?」
「あ、いいですよ。」
こうして謝罪をもらった結花。しかし、その謝罪には不満だらけである。




