213季 新たな風、新たなる希望
「結婚したのか…私以外のやつと…」
「これが…現実か…」
今日から再び普通の日常が始まった。なのに、どうも実感がわかない。それに比例して寂しい気分になっていた。
「おはよう。今日は来たんだね。」
「雪か…おはよう…他の人はどうしたの?」
「あ~…この雰囲気でこういう場合は…死ぬと思てるんでしょう?」
「だったら電気つけようよ!」
「…ごめん!学校自体が停電してるの!」
「それ大問題じゃない?」
「今非常電源を復旧させたわ!でも冷蔵庫の物は廃棄になるかもしれないわ…」
「それなら私たちの賄いにしましょう!」
「…それもいいけど…今のうちに調理ができるなら調理した方がいいわね。」
「そうだね…」
「そうと決まればパパッと調理するわよ!」
こうして調理が始まった。停電している中で窓を全開にし、火を扱った。一酸化炭素中毒や食中毒になることはなく、昼の営業が始まる…はずだった。
「ごめんなさい!」
「どうしたの?」
「渡す定食間違えてしまいました…」
「ちょっと待って…すみません。はい、ただいま新しい物を…はい…」
「…さくらちゃん、調理を手伝いましょう。」
「ありがとうございます!」
「カレーライスできました!」
「カレーライスのお客さま!はい!ありがとうございます!」
「やっぱりカレーライスは人気ですねぇ~」
「月曜日だからかなぁ…毎日売り出せばいいのに…」
「…本当にそうだよね。ただあの弁当屋がカレーを売らないから…」
「そもそもこの学校って学食以外に何もないですよね…」
「購買は最近ファミマになったようだけど…正直セブイレが良かったよ…」
「そういう問題なのかな…でもキッチンカーとかはあってもいいよね…それか学食を増やすか…」
「あ…あの…今日は本当にごめんなさい…」
「ああ、いいよ、気にしないで。今日はちょっとあたふたしてたから怖がらせちゃったね。逆に…正直に言ってくれてありがとう。」
「失敗したならまずは報告!そのあとはなぜ失敗したのかを考える!」
「そうすれば失敗もなくなるんだよねぇ~」
「飛翔の場合は失敗はないんだけど…なんかねぇ…」
「結婚したんだよ。お前ら以外のやつとな…」
「今から重婚制度入れてもいい?」
「それいいですね!でも飛翔さんがハーレムとなりそうですけど…」
「ハーレムはないと思いますよ。もしそうなるなら…私は死んでも離しません!」
「京子…変わったな…」
「でもみんなそうだと思いますよ。」
「あの…18禁展開になったら打ち切りになるのわかってるよね?」
「そもそもこの作品は緩い日常を淡々と描くものであって…」
ことりが何か言っているのを飛翔以外の面子は聞いてなかった…たぶんわかっているんだろうけどな…




