208季 ゼミの交流、終わりの楽園
♪~
「こんなに食べられないです…」
「サバをさばく、完璧だ。」
「飛翔も壊れるなんて、まだこんなにあるの!?」
「ゼミごとの抱負はどこ!?」
パーティーなのに食べきれない量の食べ物が出てきた。寿司はあと桶で3つ、ピザは4箱、あとは飛翔たちが作ったデザートだ。
「私たちのデザートはいける…けど他よ。」
「渚さん、食べられますよね?」
「どうして私!?」
「行けると思ったからよ…」
「私そんな余裕に見えましたか!?」
「うん」
「そんなわけないでしょ!…まどか、食べられる?」
「…私、魚苦手…」
「好き嫌いってありかよ!?」
「渚、うるさい。」
「うるさいって…!そうだ、智ちゃん食べられる?」
「私?食べられないわよ…今断食中だし。」
「あ、智恵さんか!来てたんだ!断食中にごめんね。」
「いいのよ…これも最強の巫女になるためだから…」
「…ピザ一切れでいいから食べな?たぶんもう強いから。」
「…ありがとうございます。」
「私たちも…いけるわよね?」
「雪さんが来ればですね…」
「そうね。私が来ればいいんだよね。」
「噂をすれば!」
「来週だと思ってたから寝てたんだよ…ところでこれ全部食べる気?」
「そうだけど。」
「…とりあえず桶1つ、お茶を入れてきて。」
「はい!」
こうして少しずつではあるが食べ物が減り始めた。しかし、まだ減らない。
「やっほ~?みんなどうしたの?」
「あ、美空ちゃんじゃない。どっしたん?」
「話聞こか?…何言わせてるの!そういえば美空って初めましてじゃないような…うーん…」
「昔会ったことあるから…」
「ところでみんなどうしたの?」
「ピザか寿司、どっちがいい?」
「え…どっちもお腹いっぱいだから…」
「私が食べるよ!」
「同じく!」
「あ、みのりと…誰?」
「かもめです!豊里かもめ!」
「そうか…じゃあ各ゼミの抱負を言っていこう!」
「無視しないで!?」
「南川ゼミは…ゆるく優しく賢く…3kで!」
「絶対やめて?そうね…自分らしく、みんならしく、優しい心で行こう…さすが私!」
「佐原ゼミは…活気あふれる感じがいいな。」
「富内ゼミは優しく穏やかに。」
「こちら東福寺ゼミ、愛しさと切なさと心強さと!」
「西園寺ゼミは…涼?いる?」
「はい、清く正しく美しく!」
「星野ゼミは…そうね…革命かな。」
「いや絶対違うよ…希望を持つ。それだけだから。」
「なんか悲しい感じの終わり方かな…渚、ちょっと悲しいよ。」
「…この言い方ダメか!?」
「湿っぽい終わりだし…まだ残ってるし…」
「…シェアハウスが受け取る?」
「そうですわね…わたくしのお昼ごはんが節約できるのでうれしいですわ!」
パーティーはいつの間にか終わっていた。しかし、終わると休みのない長い日常が始まる。