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204季 突然の拉致、始まるパーティー


 ゴールデンウィークというのは4月の終わりにやってくるのだが、この世界にはそんなものがあると思っているのか?


「いやあるよ。」

「篤史さん…もう魔王様ですか。ゴールデンウィークってあるのでしょうか?」

「あるよ…」


魔王と学長がなんかじゃれ合っているそのころ。ゼミ長会議(先生抜きで)ではどんなことになっているのだろうか。


「それでは今回もよろしくお願いします!」

「びっくりしましたよ!いきなりグルチャで15:00、西町のアイレジでって言われた時には…急でしたからびっくりしましたよ!」

「僕だってもっと酷いよ!日曜日だから学校の課題を少しずつ進めてたところだったのにドアが開いた瞬間に目隠しさせられて!気がついたらここだよ!」

「しかも他のゼミ長来てませんよ!気づいてないのではないでしょうか?」

「…早苗さん!飛翔さん!…GWはゼミで何かしますか?」

「ゼミですか…特にないですよ。」

「特にないですか…親睦を深めるためにゼミ合同で少し集まりたく思いまして…」

「その案には賛成したいな…拉致しなければだけど。」

「飛翔さん…だから左手に手錠があるんですね。」

「そうなんだよ。これを外すとブザーでバレるらしいからね。」

「こほん。それで明日開催でよろしいですね。決まりです。それでは。」

「はやいはやい。それじゃあ最初から決まってたじゃないか。」

「それではダメだと思います!集まれる人だけで集まりましょう。」

「そうですね…では明後日の午後。私の家の近くの庭に集まってください!」

「…は?」


こうして突然パーティーが決まったわけだ。思わず食べてたものも、味も感想も忘れるほどにだ。というかなぜ拉致されたし。そして気づけば前日になった。


「飛翔さん、あの人たちはわたくしの家の前で何をしているのでしょうか?」

「…京子がゼミ合同でパーティーやるって言うから準備してるんだよ…」

「へぇ〜…面白そうじゃん。私も大学行けたらなぁ…」

「そうなんですよね。飛翔さんや初音さんのように大学に行けたのなら楽しかったのでしょうけど…わたくしや佳奈はお金がなくて諦めたんです。それでも今の魔王様にはそれ相応の資格があると言われましたよ!」

「今度試験をして受かれば大卒認定…らしいんだ。」

「…今って勉強中?」

「…これからですわね。」

「困ったことがあったら僕とか学食サークルのメンバー、あと色々な人に聞いてみるといいよ。」

「ありがとうございます!」

「それにしても…パーティーの準備、ほとんど完成だね。」

「…もしかしたらキッチン使うかも。」

「それは問題ないですわ。」

「それに、私たちも参加するから!」


シェアハウスの前の庭、みんなを繋ぐ広場になるのだろうか…

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