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ブルーチルドレン   作者: じょん・すみす
2/2

〜聿章〜



まず初めに、この物語を読み終える頃にこの物語の作者である私はもうこの世界の次元にはいないという事を伝えておこうと思う。


この物語を執筆した私と君を繋ぐ糸はこの文面のみにしかない。

そしてこの物語を手記と捉えるか遺書と捉えるかも君たちの自由である。




ーーーーー物語を読み終えた時に諸君等が思想を大きく肥やし、読み終える以前より望ましい次元にたどり着いていることを切に願う。ーーーーー



最初に説明するのは私の生命への反逆をするにあたる計画だ。


この計画を成す為にはなるべく数多の人の賛同、協力、が必要となる。


その為に私は組織を作った。


以降この組織の名前を【青き子供たち】とする。


組織の人数は私を除く3人。


私の可愛い子どもだ。


子どもといっても実子ではない。


私と血縁関係もなければ、現実世界における年齢も私より歳上のものも含まれる。


1人目はハンス。


見た目は青い瞳をした端正な顔立ちをしている。

性格は慎重派で物静かな読書の好きな青年だ。

人の心すらまるで読書をするかのように見透かしてしま分析屋。


2人目はヨーコ。


見た目は美しい東洋人の全ての要素を集約したような容姿の美しく若い女性。

その見た目とはうらはらに性格は活発で行動的、短絡主義者な面が目立つ。


3人目はシヴァ。


見た目は絵に書いた様な理想の紳士的な初老の男性。

性格は温厚で平和主義、この計画には1番似つかわしくないリアリストである。ハンスとヨーコの世話役もしてくれている。



さて、私の可愛い子どもたちの紹介をしたところで物語をすすめようか。現代の言葉で表すならPOPに以後は少し物語調を飛躍させて。



ーーーーーーーーエピソード0 出発ーーーーーーーーー



「新しい依頼か、、、」


ハンスが呟いた



「えー、まださっきのクライアントの依頼こなしてからまだ全然時間経ってないんだけどー」


ヨーコの嘆き



「コーヒーを淹れますので2人とも資料に目を通してください」


シヴァが2人を促す



・ハンス・「えーと、次の依頼は中国からフランスまでの依頼人の輸送。人数は依頼人の夫婦二人かぁ」


・ヨーコ・「え!!!中国行ってからのフランス???中国拳法からのサバットじゃん!!」


・ハンス・「、、、バトルマニアが、、、、、、」


呆れるハンス


・シヴァ・「チケットやホテルの予約は私が人数分を手配しますので、二人は荷造りを」


・ヨーコ・「コーヒーまだ飲んでないんですけどー!!まぁ飲みながらやればいっか」


・ハンス・「シヴァに染み抜き頼むほど出発まで時間ないみたいだよ」


・ヨーコ・「わかってるわよ!」


むすくれるヨーコ


・シヴァ・「さ、チケット等の手配ができましたので二人とも行きますよ」


・ハンス&ヨーコ・「はやっ!!!!!!!」




〜数時間後・航空機内〜



・ヨーコ・「なんで今回はうちの自家用機じゃないのー?シヴァ」


・シヴァ・「依頼人からの指定で、一般なんですよ」


・ヨーコ・「ふーん、まぁたまにはいいけどさ」


・ハンス・「依頼人と中国で落ちあってそのままソッコーで違う便でフランスとか弾丸すぎるよー」


・シヴァ・「まぁまぁ、急ぎの仕事の時はオメガピースの収集率も上がりますから。お父様にまた一歩近づいたと思いましょう。」


・ハンス・「オメガピース、、、次元を超えるための鍵。一体あといくつあるんだろう、、、」



〜20x x年n月g日〜


・女性・「あなたたちが私たちを護衛してくれるエージェントね?」


・ハンス・「はい、そうです。組織名などは依頼完了まで伏せさせてもらいます」


・男性・「確認できたら急ごう時間が惜しい。すぐに出発だ」


・シヴァ・「えぇ、それでは行きましょう」


・ヨーコ・「いざ、中国へ!アチョ〜!」




以下、今回の依頼レポートとする。



今回の依頼主である研究者夫婦の依頼内容は中国の秘密裏につくりあげたウイルス兵器のサンプルとそのワクチンを持ち出してのフランスへの組織への亡命だった。

いつもどうりお父様から彼らへの接触、依頼までの誘導、僕たちを使っての実行。

夫婦をピックアップしてフランスまでつくと、悪い方の予想が的中。

始末屋たちの軍勢。到着より以前にG’sたちに用意させていた銃火器やなんやらでヨーコが満面の笑みで粉微塵に処分してしまった。説明が遅れたがG’sジーズとは依頼をこなすにあたり必要な武器などを用意してくれる世界各国に散らばったウェポンディーラー組織である。

彼らのおかげで数々の依頼が鉄火場になっているのもまた事実だが、私語は省こう。



なぜ夫婦は母国を裏切ってまで亡命したのかは表にも僕たちにもわからない。


自分たちが犯した世界に対しての罪悪感からの逃亡なのか、計画実行後の身の安全の保証の不確かさだったのかは詮索しないでおいた。


別れ際の二人の寂しそうな笑顔から察するに、それは推しはかれないものであることには間違いないだろう。


今回の依頼でオメガピースの収集率は78%になった。やっとゴールフラッグが見えてきたようにも思うがまだまだ先は長い。


オメガピースに関しては次のレポートで補完しようと思う。




20xx年n月g日  ハンス








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