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「わっ、やだ。雨」
「みぞれ……」
雪に変わり損なった水滴が霧の様に細かく降り始めてしまった。この高校から自宅まではだいぶ距離がある。
急がないと風邪をひきかねない。折りたたみの傘も待ってきてない。というか手荷物全て置いてきている。
「すっかり濡れたわね。はぁ、嫌な気分」
「洗濯物も全滅です。とりあえず部屋干しします」
相手いる部屋は山ほどある。そのうちのどこかに干せばいい。
「着いてきて、部屋干しにするから」
「はーい。へくちっ」
濡れた洗濯物を持ったまま可愛いくしゃみをする。体は冷えきっていて、風邪をひきかねない。素早く干してお風呂へ直行した方がいい。
「一緒に入りましょう!」
「え、いいわ。先に入りなさい?」
「風邪ひいてしまいますよ」
「そんなことは……くしゅん」
「ね?」




