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職員室へ入り、校長の手紙を渡したら怖い程すんなりと探索許可が出た。
構内のどこに居ても部活動の声が聞こえてくる。
すれ違う子達もぺこりと会釈をして立ち去っていく。
私達になにか思うことは無いらしい。これもこの白紙の手紙の効果なのかは知らないけど。
「ご主人!」
「……いい加減ご主人呼びはやめなさいよ」
「……実質ご主人なのに。では夜見さん、被害のあった場所を見て見ますか?」
「意味ないと思うけどね。私は探偵じゃないから謎解きなんて出来ないし」
「小説家なのに?」
「サッカーのゴールキーパーに、ハットトリックしろって言ってるようなものよ、それ」
「あー、ごめんね」
「というか、魔法とやらを使って探せないの?」
「うーん、えっとね、厳密には魔法使いじゃないの」
「魔道士だっけ」
「そう。魔法使いは自身の魔力を魔法に変化させる者。錬金術士は自身の魔力で、物質と物質を掛け合わせて新たな物を作る者。魔道士は既にできている、構築済みの魔法を自身の魔力で使う者」
「1番だめじゃない」
「そうなんですけど、そうなんですけど!その代わりに全てができます」
「へー、ならやってちょうだい」
「……大して興味を持たれなかった上に雑な扱い。……良いっ!使われている感じが良いですね!!」
「あっそう………。変わってるわ〜」




