25
A高はごく一般的な高校で、偏差値も70位の所だから少し頭がいいと言えるかもしれない。
そこは皆セーラー服と学ランなので、私達の高校の少しオシャレ寄りの制服だとまぁ、浮くこと浮くこと。
奇異の目線がまぁ、刺さる刺さる。無垢に。
「ご主人!めっちゃ見られますけど!」
「無垢がアルビノって事と、私の事をご主人って呼ぶからじゃないかしら。いいからまずは職員室よ」
「なんて用で来たことにするの」
「確か……」
言われてそういえばあのクソからの手紙を見てなかったと思い、正面玄関の前で手紙を開ける。
肩越しにひょこっと覗き込んできた無垢に見えるように手紙を開くと真っ白だった。
「あのクソ野郎。一旦マジで〆ねぇとダメか?」
「言葉遣い、言葉遣い!闇の人格が表に来ちゃってるよ!それに、これは魔道具だよ」
「ま、魔道具?なにそれ、玩具?」
「……わぁあお。古今東西魔法使いで魔道具をおもちゃ扱いしたのはご主人だけだよ。これは他者の魔法を別の人が使えるようにするための道具。この場面、状況から考えると洗脳とかじゃないかな」
「洗脳ねぇ、ってそれ禁術!」
「ああ、流石に禁術は分かるんだ」
「そことなく馬鹿にした顔は気に入らないわね。アンタ真冬にキャンプでもする趣味があるの?」
「ご、ごごごめんなさい!滅相もございません!暗示です、暗示!!紙の端にそう言う呪文が描かれてます!」
「へぇ、このミミズ文字が。ありがとう役に立ったわ」
「え?エヘヘそれは何様ですぞ!」
「で、なんで初めっから答えを言わなかったのかしら?」
「い、いやー。私めも見ながら何かなと考えながらでしたので……エヘ、エヘヘ……」
「はぁ、まぁいいわ。行くわよ!」
「へ、ヘイッ!」




