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「えっと、どうするんだったけ」
幼い頃から習慣のように、習い事のように行っているけれど、どうにも体に染み付かない。
いわば瞑想の様なことをする訳だが、体の中心にエネルギーを生み出して身体中に循環させる。
上手くいかない。コレになんの意味があるのかとか、上手くできやしないとか、どうにもイライラしてしまう。
集中出来ないし、無垢の資料を手に取る。
簡単なプロフィールでも書いてあるのだと思っていたけれど、全く理解できなかった。
「彼女が魔法使い?あの校長とうとう気が狂ったわね」
ボヤいていると、足音が聞こえてきた。
テレビもつけていないから環境音がよく聞こえる。
なんとなしに、座布団の下に資料を隠した。
「お先にいただきました!ありがとうございます!」
元々真っ白な肌色だが、血行が良くなったのか火照って朱が差して、色気みたいなのが出ていた。
何となく、同性として悔しさを覚えつつも立ち上がって、自分も風呂に入ることにする。
「はい、じゃあ次は私が入るけど、寝たかったら寝てくれても構わないわ。その、もう少し早く上がってくれると助かるけど……」
「あー、長風呂でしたか。なら、次から一緒に入りましょうよ!」
「い、嫌よ。恥ずかしい」
「えー、楽しいと思うけどなぁ」
「入浴に楽しさは求めないと思うわ」
「求めてもいいと思うけどなぁ。私は荷物の荷解きを少ししたらお言葉に甘えて寝ますね」
「そうしてちょうだい」




