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流石にこの時間から荷解きは出来ない。
してもいいけど、人が何かをやっていて、且つ、自分が手伝えそうな時に何もしないで、自分だけ楽をしていることは、私か許せない。
そういう事で、夜は休む時間と決めている。
「なるほど。はい!先生!」
ビシッと手を挙げてふざけながら挙手をする。
この手のノリは余り得意じゃないので、顔が引き攣る感覚を覚えつつ、手を向けて発言の許可を出す。
本当に生徒と先生みたいな絵面だなと思った。
「どこまでなら夜の活動は許されるでしょうか!」
「なに、外出したいの?」
「そういう訳じゃなくて、その、お喋りとか〜」
顎に手を添えて、強請るように、わざとらしい上目遣いをする。
はぁ、とため息をついて立ち上がる。
無垢は怒らせたと勘違いしたか、アワアワと忙しない。
「珈琲」
「え?」
「珈琲、飲める?」
「ミルクたっぷりでお願いします!」




