なろうでわかりやすい長文タイトルが有効なのは、書かれていること以上のことを想像しない読者が多いからじゃなかろうか
さて、前に書いた”なろう系主人公が嫌われる理由は?”と”そもそもアニメの太郎系主人公が嫌われる原因はWEB投稿小説とアニメの媒体による差がでかいと思う”の感想がもとで、なろうではなぜ長文タイトルが有効なのか少しわかった気がしました。
”なろう系主人公が嫌われる理由は?”の中で書いた「拳銃を持つ特別な許可を得て、素手の弱い者にも銃を向けるのがなろう主人公、相手も銃などで武装しているときだけ、銃を使うのが普通の主人公といえばわかりやすいですかね。」というのはあくまでもたとえなのです。
これは、何らかの理由で努力もせずに与えられただけの強い力を銃器に例えて、素手の弱いものというのはチンピラなどのザコ相手との主人公と能力の差がありすぎて素手なのと同じような相手も躊躇なく攻撃する、ということを言いたかったのですが、本当に武器を持った主人公が武器を持っていない人間に攻撃すること、としか読めない人が結構いるようです。
そして、例えば子どもと話す時にしゃがんで視線を合わせるという行動を取ると、それは子ども想いの人間だと間接的に表せる描写になるはずなのですが、なろうでは読者がその意図を理解してくれないので、誰かに「こいつは子どもに優しい人間だ」と直接的に言わせないといけないそうですね。
逆に言えば周りがこいつは優しい人間だと言っていれば、行動がそうでなくても読者には優しいと思わせることができる、ということかもしれません。
なろうアニメの太郎系主人公が周囲にはいい人と言われてるのに、行動からはとてもそうは見えないというのもそれが原因かもしれませんね。
つまり比喩的なタイトルや、横文字のタイトル、思わせぶりなタイトルをつけてみても、それを読んだだけでは読者は中身がよくわからないからと、読まずにスルーされてしまうので、タイトルを見ただけで何も考えずに読者が作品の内容がどんなものなのか、直接わかるようにしないといけないということなのですね。
VRゲームのような横文字文字タイトルが有効なジャンルもありますが、それは例外なのでしょう。
なろうで読者に読んでもらうためには、タイトルやあらすじに時点ですでに、余計なことを考えさせたり、連想させたりする労力をかけさせてはだめということなのですね。