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61.来週に向けて

 なんだかんだ60話を超え、ブックマークをしてくれる人にも、読んでくれる方々にも、誤字の訂正をくださる方にも、いつも感謝です。(アクセス数の変移を見て、一人喜んでたりします(笑))

これからも、こんなダラダラした話ですが宜しくお願いします。


 そんな週末をDREAMで占めたミズキは現実世界に戻って来る。


 実際に寝るまでには多少時間が有ったので、興味がてらイギリスの地理でも観てみようと思った訳である。ギルドの壁には地図が貼ってあったのだが、漠然としか見ていなかったのだ。


 そこで改めて認識するがコークはヨーク辺りなのだろう。

 まぁ、フランスがフレイだの、ドイツがガルム…はゲルマンとかのモジりだろうと感じてたので、運営も地名の名付けは苦慮なのか短絡的なのか…な感じを伺わせる。そういやスカンジナビアもスカジだったな…と、誰が居る訳でもないのに笑ってしまう。

 そんな中、イギリス…イングランド…グランド…も単純だった事にに気が付いて、再びニヤついてしまったが、地名や国の名前を覚えるのに少し覚え易く…と、プレイヤーに配慮しているのかも知れない。


 気を取り直して再確認をする。


 自分がヨークに居るとして、スコットランドとの国境が戦線になるとテンは言っていた。ある意味でヨークが最前線の大きな街になる訳か…と、理解する。ムーノじゃ小さすぎるのだ。

 そうなるとエディンバラ辺りが相手の最前線都市なのかも知れないと勝手に想定してみる。すぐ後方に湾もあり、水棲人的には色々と便利な都市だとするとあながち間違ってもいない様な気もして満更でも無くなっている自分が居る。


 大雑把に地理を理解した処で、前線で戦闘に関わらないミズキには余り意味も無いのだが、この男の思考は、この時点でまた別の方向を向いていたりするのだ…


 ---


 場所は変わって少し時間を遡ると、るぅとメグミはミズキと別れた後、雑談にふけっていた。

 ワールドレイドはお祭りの様に騒がしくなるので、イベントをしている…と言うのを感じる事が出来て二人共過去2回行われた同イベントに参加していた。


「楽しみだねぇ…今回は見るだけっぽいけど。」


「…せんそう…見れるね…」


「参加してると、集団の中でただ戦うだけだから、ある意味新鮮よね。」


「…しんじゃったけどね…さいしょは…」


「懐かしいねぇ…訳が解らない内にやられちゃったもんね。」


 そんな過去のイベントの微妙な思い出を肴に話に花を咲かせだす。

 どれだけの経験値を失っただの、まともな戦闘にならなかっただの、どちらかと言えば悲観的な思い出が出てくるのだが、今となっては笑い話に出来る感じの昔話だ。


「攻撃系の魔法を使える人はメッチャ楽しかったらしいけどね。」


「…わたしたちは…じかだからね…」


「たっくさんの魚人とか蜥蜴とか、気持ち悪かったよねぇ…」


「…(コクコク)…」


「今度のレイドはどうなるんだろうね?あの子がいるときっと楽しくなるよね?」


「…ミズキちゃんは…もってる子だよ…ふふっ…」


 話的には護衛と言うか、見張り役と言うか、よくあるクエスト系の話なのだが、護衛対象が貴族関連なんて言うのは、高レベルならまだしも、自分達中級クラス周りでは聞いた事が無い。それだけでも十分にイレギュラーな取り組みである為に、遠足前日の子供じゃないけれど、一週間前なのにメグミは興奮してしまっているのだ。因みに、るぅは通常運転である。


「終わったら、三人でお揃いの服着られるしね♪」


「…うん…たのしみだね…♪」


 などと、護衛なんて何も起こらない前提で既に終わった後の事を後の事を考える辺りがミズキとは違ってお気楽モードの二人である。それでも一般的にプレイヤーが持っていない、ある意味でレアな限定品の服を着る事の方に興味を引っ張られてしまっているのは、女性側の思考なのだろうか。


 そして、ミズキに比べればはるかに強い二人は、護衛対象の貴族のみならず、ミズキを護衛対象として、るぅもメグミもお互いに「守ってあげなきゃ」…と、口に出さずとも認識しているのが面白かったりする。

 奇妙なスキルを使いこなすにしても、話を聞く限りではマトモな戦闘経験は無いのだから。


 そんな雑談を終えて、二人もまた今迄と比べると充分に奇妙な一日を終えてログアウトした。

運営のせいにして、自分のネーミングセンスの無さを擦り付けてしまいました(笑)

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