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28.巻き込まれたい気分

いつもながらに誤字脱字のご指摘、感謝です。

 パブで軽くつまみながら話をする事になったのだが、るぅ以外は互いに名前しか知らない。

 メグミの方は、るぅから自分の話をきいている節があるが、こっちからすれば見知らぬ人である事に変わりはないので、とりあえず自己紹介してみる事にする。


「さっきはあれでしたけど、改めて。俺はミズキって言います。始めて3回目かな?…の初心者オートマタですよ。」


「僕はメグミ、見たまんまの猫人ねこびとだよ。るぅをDREAMに誘ったのも僕。よろしくね♪」


 赤毛で短めのポニーテールを揺らしながらハキハキと楽しそうに話す人だ。ピコピコと動いてる耳を触りたくなるのは我慢する。恐らく自分と同じように自分の名前をアバターに名付けているのも、何となくだが親近感も湧く。何より、るぅねぇの保護者っていうのが妙にしっくりと来る。


 初心者相手の自己紹介と言う事で、るぅの回復職的な立ち位置に対して、バランスを取って盾役兼攻撃的な立ち位置で一緒に遊ぶことが多いらしい。もっとも二人で…と、言うより、二人セットで他のパーティに参加すると言う事らしい。


 ミズキ自身は特に戦闘に興味も無く、とりあえずは米を目指して商人でもやるか…と言う事を経緯を踏まえつつ、搔い摘まんで説明する。るぅとの経緯は本人から既に聞いたらしいので略した。


 そんな事を話していると事前に頼んでいた山盛りウェッジポテトと飲み物がやって来る。ミズキがエールで、二人がシードルだ。ウェッジポテトには塩と酢と…白いディップも付いてきた。塩はともかく調味料を不思議そうに見ているとメグミが話しかけてくる。


「ミズキちゃんは、塩だけ?ソルビネ?サワークリーム?」


「塩とクリームはともかく、ソルビネってなんです?」


「ソルト&ビネガー…塩と酢を掛けるんだよ。私はソルビネ派かな~」


「マヨネーズとか無いんですかね?」


「マヨはす~っごい高級品なんだよぉ~、場末のパブには無いかなぁ~」


「マヨネーズも高いのか…米と言い…んじゃ、俺もソルビネで。」


「…わたしのは…別にして…?」


「おっけー、るぅはサワークリームだもんね。」


 話を聞いたりしているが この世界の食糧事情には中々慣れそうにない。

 二人はそこそこ続けているので慣れてはいるらしいが、やっぱりDREAMの調味料事情には満足はしていない様ではある。ただ、どれだけ飲み食いしても基本的には体型が変わらないらしく、それに関してはありがたい様な事を言っていた。


「さて、それじゃ…本題に入りましょうか。ただ、メグさんどうします?このまま聞いちゃうと、多分巻き込まれますよ?」


「何にさー?」


「商業ギルドの新企画?」


「るぅは既に巻き込まれるの確定なんでしょ?話的に。服もそうだけどさぁ、君いったい何やらかしてんの?」


「さぁ?DREAMってこういうモノなのかと?違うんです?」


 どうにも話が合わないので摺り合わせをする事にするのだが、メグミが言うにはギルドの職員の制服を着るプレイヤーを見た事も無ければ、始めたばかりの初心者がギルドの企画の立ち上げをするとか聞いた事もない。勿論そんなイベントがある話も聞いた事が無いそうだ。


「…おもしろいよねぇ…ミズキちゃんは…」


「面白いって…あんたはそれでいい訳?」


「…やりたいこと…別にないし…」


「んで、君はこの子をまもれんの?」


「えっ?まもれる訳ないじゃないですか?俺、るぅねぇに殴り殺される位弱いのに。」


「はぁ!?殴り殺されたぁ?で、るぅも何やってんの!?」


 どうやら、話している事と話していない事が有る事が解って、ある事ない事を簡潔に説明する。蘇りを希望した件とか、事前説明無しにスキルの実験台にした話もしていなかったので、其の後の撲殺の話まで行かなかった様だが、一段落した処でメグミがるぅを一喝する。


「るぅっ!」


「…はぃ…」


「こいつにユニーク使ったね?」


「…つかった…」


「はぁ…」


 今度はミズキが困惑するターンである。今の話で内容を想像するならば、自分を現場蘇生させた事に関係するんだろうか?それのどこに問題が有るのか解らないので話を続けて聞く事にする。


「君、レベルは?」


「レベル?1ですよ。」


「…そっか、そう言う事ね…それでも、もちっと考えなよ…るぅ…」


「…ミズキちゃんは…わるい人じゃないよ…?」


「ぃゃぃゃ、俺も言いましたよね?人を簡単に信じるなって…?」


「…むぅ…」


「ねぇ、君、悪人あくにん?」


「自分の事、悪人って言う人います?」


「まぁ…悪い奴なら、この子が懐かないかなぁ…」


 未だに内容を完全に把握できていないミズキに対して、さも仕方がなさそうにメグミが簡潔に説明をしてくれる。

 「ユニーク」…と言うのは固有スキルの事を指すらしく、るぅの固有スキルが蘇生に関係する事を教えてくれる。詳細に関してはその場で教えてくれなかったが、本来の蘇生魔法はもっと高レベルで一握りの人しか唱えられない代物らしい。そして、何故だか脅される様な形で無理やりフレンドにならされてしまった。

 

「あんたの収納もレアだけど、この子のは更にレアなのよ…」


「なんとなく、言いたい事はわかりますよ?俺もるぅねぇに言われましたから。」


「ほんとに?」


「口はそんなに柔らかくは無いですよ?」


「堅いって言えって…まったく。」


「まぁ、簡単に信用なんかされないだろうから…それじゃ、こうしましょう。」


 ミズキは提案し始める。


 ミズキはるぅに対して秘密にして欲しい事がある。

 るぅもミズキに対して秘密にして欲しい事がある。

 

 …なので、互いに互いの事を秘密にしませんか…と、それだけだ。


「…いいよ…」


「るぅねぇは大丈夫っぽいけど、メグさんも対象ですよ?」


「僕もそれでいいよ。」

  

「んじゃ、メグさんも商業ギルド一緒に行きましょっか?」


「めっちゃ軽くない?」


「メグさんがるぅねぇを大事にしてるって処を信じてますよ?」


「ずるいなぁ~♪」


 口ではずるいと言いながら、にやけた?表情で微笑んでくる。巻き込まれる気マンマン状態である。


 ともあれ二人の承諾は得たので、二人に夕方にでも一緒に商業ギルドに同行して貰う事と、詳細に関しては商業ギルドで詰める事、恐らく秘密保持の契約を結ばされる事を伝える。

 並行してテンにも頼んで、夕方に3人で商業ギルドへ赴く旨の連絡メッセージを送って貰った。

るぅとメグミは犬猫コンビです。

上手く性格が表現出来てるといいんですけど。


200703_速攻で誤字脱字…まだあるかもだけど直しました。

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