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575 to 77  作者: 如酔
1/5

2015年

悪い出来でも残しておこう

いつかの明日の糧になる


2/7

金曜の仕事帰りに同僚と寒さを恨む如月の駅


2/8

軒先の蝋梅横目に路地を行く 

お茶室で雨傘たたんで一休み 

城跡の花待ち遠しい佐倉の春


2/11

恒例行事と渡してみたが今年のチョコは一つだけ(女心)

義理のはずだが部下に見つかりブランドチョコだと驚かれ(男心)


2/12

春の雨鴨と波紋と土塁跡


2/15

何処までも限りなく降り積もる雪

どの思い出もいつも二人で


2/17

白鷺の親子のたたずむ小川かな


2/18

帰り道冷たい雨に濡れながら自転車で越える特急列車


2/20

白浜の夕日に染まる春の荒海デニムの裾は波にぬれつつ


2/22

初雁のぬる湯に浸かるさらさらと


3/4

春近しティッシュの山と空の箱


3/5

並木道花のつぼみはまだ固く


3/6

赤茶けた傷んだ毛先を切り捨てて春風切って進め自転車


3/19

春風に花待ち遠しい並木道


3/22

鮮やかな門前通りに菜の花壇


4/1

夜桜を二人で見上げる帰り道

八重咲きは枝垂れて風に遊ばれて

街灯にもたれて輝く桜色

晴天の朝にピンクの花弁降る


4/4

東名は春の嵐に桜舞う


4/14

旅先で鳴くよウグイス海眺む


4/17

モクレンや頬もほころぶ虹二重


4/19

菜種梅雨晴れて手つなぐ月夜かな


5/10

カラフルな矢車菊と梅雨を待ち


5/20

友と来て迷宮館で騙し合い

那須の宿硫黄の香り肌に染み

春は短し絆は永し


5/26

また今日も眠れぬ夜が明けていく寝息をたてるあなたの横で


5/27

衣替え待てずにブレザー脱ぎ捨てて 進め!自転車!! 君を探して

真夏日か 汗ばむ肌にそっと触れ

詰め襟を緩め「隙有り!」南風


5/31

コンビニのバニラソフトに君のkiss


6/24

いにしえの城跡 紫陽花 通り雨

山城に昔を偲び酒を呑む


7/5

絽の羽織、神田の鳥居をぬらす雨

雨降れば傘が咲くなり聖橋

傘たたみ赤門手前で金魚すくい


7/7

涼やかな梅雨の合間の薄曇り


7/16

懐かしい匂い立ちこめる雨の草刈り

草を刈る仕事人打つ暴風雨

台風に負けてたまるか!駅へ急ぐ

草色のフレアでロングなスカートを2色に染め分ける休日の嵐


浴衣着て、髪をまとめて、下駄を履き、巾着片手に戦闘開始

御神輿と人の流れに逆らって、手を離さぬよう2人で行く夏

友だちに今日は会いたくない夏祭り


8/8

いざよいに重ねた肌の温もりも遠い昔の夢のことかも

メッセージ送ってさびしさ紛らわし


9/17

秋風に思い出いっぱい散らばって

曇天も言葉失い涙雨

悔しさに現世濡らすは雨粒か


友の旅立ちを思って。


9/25

砂の丘、ラクダ、オアシス、水平線


10/7

珈琲は深く甘く芳しく


10/28

少し前に新聞で見かけた細川幽斎の歌

必ずと契りし君が来まさねば強ひて待つ夜の過ぎ行くは憂し


11/1

よそ見して呟く君の「かわいい」が私の心に深く刺さった

タイプとか好みと違うと言うくせに、何で私の手を握ったの?

少しでも近づきたくて頑張ったオシャレを笑う無神経なヤツ

いつだって不安ばかりでつらいから、ちゃんとあなたの言葉をください


12/11

寒空に訳知り顔の夜半の月


12/12

あまりある身をも憐れと思えども人には知れぬ思いわずらい


12/24

「きてほしい」願いかなえるサンタ服


メッセージ、送信押せぬ24時 布団の中の臆病な僕

クリスマス 去年は興味が無かったが…

駅前で見かけたツリーと君とカレ


12/31

頼りなく揺れる枝垂れの青柳 忘れられじと忍び手折らむ


風吹けば揺れる柳のひと枝と 何ともなしに忘らるるかも


大晦日つまみのキュウリにおぉ味噌か


御粗末様でした。

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