プロローグ。
僕、雨月冬夜こと、櫻木伊織がデビューした理由をお話ししよう。
動機は簡単。金が欲しいからだ。僕は小学5年の時両親を無くした。その後親戚の家に妹の詩音と共に引き取られるも、その家は家訓が厳しく、しかも親戚には嫌われていた為、
『自分で使う金は自分で稼げ。返す時は1.2倍で返せ』という約束があった。
今思えば本当に論外だったと思う。
そのため、詩音を養い、自立するために従姉妹に相談したわけなんだが…
「じゃあ、なんか歌ってみたら〜?伊織君、声結構綺麗だし。顔もカッコいいし。音楽、というか楽器できるはずだし。」
僕がピアノ、ドラム、ギター関係を弾けるのを何故知っている…?
と思いながらいろいろな曲を歌ってみたところ。
「えっ!?ちょっと!?あんたうま過ぎじゃない!?動画アップ…いや、デビューしなさいよ!なんでもできると思ってたけどこれはやばいわ!今日からずっと音楽ばっかりしなさい!私がどうにかするから!うん!分かったね!?」
というほぼメチャぶりにより、歌手へとなった。感謝はしているけどね。
後で知ったことだが、従姉妹はとあるレコード会社に勤めていたとか。偶然はすごい…
そして一年間、妹と共に苦渋の生活を耐え、音楽関係、作曲などを勉強し、中学2年でデビューした。
…そう。デビューしてしまったのである。
デビューした後、最初のシングルが恐ろしいほどヒット。収入は「ゼロー2つ多いんじゃないの…?」
というレベルの額。そしてついに借金を全て返し、アパートを借りて妹と暮らしたのであった…
…とはいかない。いかなかったのである…
学校ではみんながずっとサインやお金などを求めてくる始末。
妹にも苦労かけちゃうし、平穏という言葉はどこへやら。
いつの間にか自宅もバレてファンが押し寄せてくる始末。ずっと雨月フィーバーなんです。
…そして、僕は決めた。僕の事をあまり知らない、都会の高校へいこうと。
妹と言っても同級生の詩音と相談し、一つの高校を決めた。
私立斎陵学園。校則がない、夢のような学園。
当然受験者も多いが、恐ろしいくらいに頭のいい学園なのだ。
僕と葉月はただひたすら勉強し続け…そしてついに斎陵学園に受かったのだ…!
さぁ、始めよう!夢のような静かで平穏な学園生活を!!
次からラブコメ回始まります。
初めてこんな感じの本をかいてみました。
文章はぐだぐだですが、楽しんでかきたいと思います。
よろしくお願いします…
短いですが、だんだん長くなります!3日に一回更新ペースです。
あ、後!あらすじは、とあるアニメの最初の冒頭を真似してます。
分かった方、コメントください…!