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王都到着!

また見直ししてません!


「き、貴様は何者だ!」


 vサインをした後、襲われてた人達のリーダー?みたいな人に尋ねられる。しかもまだ剣を構えたままだし。


(え?なにこれ……考えなしに動いたからこの後どうするかなんて考えてないし何者って言われても困るなー、おい魔王!戦闘中はノリノリだったのに急に黙るのやめような)


(わ、私に聞かれても困るのじゃ!それにガクだって結構ノリノリだったではないか!)


「貴様は何者かと聞いているだろ!加勢してくれた事は感謝するがこちらにも事情がある。身分を明かせ」


なんかスゲー面倒なことになってきたな、いっその事逃げるか?いやそれだとお金がないままだし。とりあえず適当に答えておくか。


「あー俺はガクって言います。オムレ村から王都に向かっている途中で盗賊と戦っているのが見えたので助けようと来ました)


できるだけ嘘はいいたくなかったので、話せる範囲で真実を話す


俺に問いかけてきた人は、変な鈴を持った人とこちらには聞こえないように話している。


(ガク、あれは真実の鈴じゃぞ……嘘をつけば鈴が鳴りバレてしまう。気をつけろよ)


あぶねー、あそこで嘘をついてたら逃げないといけなくなっていた。


「そうか、オムレ村のものか、もう一つ聞くがこちらに危害を加えるつもりはないのだな」


「そちらが何もしてこなければ特に何かするつもりはないです」


「ならばわたしたちと一緒に王都に行かないか?」


急に後ろにいた女性が話に入ってくる。


「いいですよ」


特に断る必要もなかったので了承する。何やら向こうの人達は揉めているみたいだけど。


「ガクと言ったか、こいつらを処分したらすぐに出発しようと思っているがよいか」


俺が頷くと、騎士っぽい人達が気絶している盗賊を殺していく。


「え⁉殺すんですか!」


「そうだが?こいつらを連れて王都までいくのは危険だしこいつらは拷問したところで口を割るような奴らでは、なさそうなのでな」


(こいつらの言う通りじゃぞガク、盗賊になさけをかけたところでいいことはないぞ)


俺もダンジョンで人を殺してきて今更命は大事とか言うつもりはない、ただ


(魔王、こいつら殺しちゃったら賞金でないと思うんだよね)


(な、なんじゃと、ストーップ‼ストーップなのじゃ‼賞金がないと美味い飯が食べられないのじゃ‼)


 魔王の叫びも空しく、騎士っぽい人達が最後の一人を殺してしまっていた。俺はせめて金になる物をと盗賊が持っていた出来るだけ状態が良い剣を5本程もらい死体を魔法で燃やす。


 この剣は自分用に1本と残り4本は売る予定だ。これで今日は王都についても生活できるだろう。明日からはダンジョンで稼ぐつもりだし。


 王都への道のりは馬車に乗せてもらえた。エルザさんに質問漬けにされたが、真実の鈴がなかったので楽に答えれた。


 特に何事もなく王都へ着きエルザさんたちと別れる。王都は人が多く賑わっていた。


(お~ガクうまそうな匂いがそこら中から漂ってくるぞ!早く飯にしよう!)


(その前にこの剣を売らないと無一文だよ、エルザさんからこれを買い取って貰える場所は聞いてるからまずそこへ行こう)


・・・・・・・・・・

エルザ視点

 本当に不思議な男だった、ガクという者は。突然現れ騎士たちが苦戦した敵を目にも止まらない速さで圧倒していた。


 護衛騎士たちは警戒していたがわたしは感動していた。わたしと同じくらいの歳で体術だけであの強さ、そして中級レベルの回復魔法と初級の火魔法を操るなんていったいどれだけの鍛錬をしたののだろう。


 強さの理由が知りたいと思ったわたしは馬車の中へ招きいれる。


「すまないな、自己紹介が遅れたわたしは……エルザだ。先ほどは危ないところをありがとう」


 ラストネームを言うか少し悩んだが姫だとバレてしまうのでやめておいた。あまりかしこまられると嫌だしな。


「気にしなくていいよエルザさん、困ったときはお互い様ですよ」


謙虚な性格が私の中での評価が上がる。


「ガクは冒険者なのか?」


 ガクの魔法はもしかしたらダンジョンで見つけられる、スクロールなのかもしれないと思い聞いてみる。通常、ダンジョンでスクロールを見つけたら向こう10年は遊んで暮らせると言われているくらい高値で取引されていてそれを夢見て冒険者になる物も多い。だが冒険者の中には売らずに自身の強化に使う人間もいると聞いた、ガクもそれなのかも知れない。


「いや俺は冒険者じゃないよ、王都に着いたら冒険者になろうとは思っているけど」


 冒険者らしくないとは、思っていたけど本当に冒険者じゃないとはな。そうなると本当に努力と鍛錬だけであの強さなのか。


「そうか……わたしは冒険者というものはよくわからないが、ガクの強さならすぐに星3くらいには上がれるんじゃないか!」


「ん?あーまあ俺が目指しているのは星5だけどね」


 ふむ星5か、確かに冒険者は最初は星5になることを目標にするらしい、ただ冒険者を長くやるにつれてほとんどの人が星5を諦めるらしい。星5になれるものはごく一部の人間だけなのだ。


 ただそう言ったガクの目は夢を追い求めるとかではなく確かな自信と絶対星5になれるという確信のようなものを感じさせた。


 その後もいろいろなことを聞いたが、上手くはぐらかされ強さの秘密につながるようなことは聞けなかった。


「あ⁉そうだ、エルザさん王都でこれを売りたいんだけどどこかに買い取ってくれるお店知らない?」


そう言って先ほどの襲撃者達からとっていた剣を見せられる。


「ガクもしかしてお金がないのか?」


 ガクが剣をとるのを護衛騎士の連中はあまりよく思っていなかったのを思い出し一般的には死体と燃やすのが良いのだろうとは思っていたがお金に困っていたなら納得はできる。


「あはは、実は無一文なんだよね」


「それを言ってくれたら助けてくれた礼くらいは出させてもらうぞ?」


だがガクはなぜか頑なにお金を受け取ろうとしない。仕方ないので王都で有名な武器店を紹介する。


「あとこれを見せればきちんと買い取ってくれるはずだ」


 王家の紋章の付いた便せんに主人あての手紙を書きガクに渡す、あそこは一般人からの買い取りは拒否していたからな、これで買い取りはしてくれるだろう。


 王都に着き、店まで送ろうかとも思ったがそれは護衛隊長に止められた。もう少し話したかったが仕方がない。


「ではガク少しの間だが楽しかったよ、またどこかで縁があれば今度はゆっくり話そうではないか」


ガクと別れてからわたしは今回のことをどう報告しようか考えるのであった。


......


 キングという店の前で俺は立ち止まる。


「ここだよな」


 エルザさんから紹介されたお店はいかにもお金持ちが入るような外見をしていた。来る途中から変だとはは思ったんだ。道もより整備されて周りもガラス張りのお店が増えた。


(ガク早く入って剣を売ろう!そして美味い飯じゃ!私はもう限界なんじゃ‼)


(分かったよ)


魔王に急かされるように店にはいる。


「いらしゃいませ……」


お店のおねえさんに一瞬怪訝そうな顔をされたのを見てやはり場違いなのかもしれないと思ってきた。


「あのー武器の買い取りをお願いしたいのですが」


先ほどのおねえさんに声をかける。


「当店では一般人からの買い取りはお断りしています。見たところ冒険者の方ではなさそうですが……」


そうだったのか、てかそんな店を紹介したのかよ!エルザさん。


(ガク、あれを見せれば良いのではないか?エルザから何やら貰っていただろう)


「あ、これを持ってるんですけど」


魔王に言われて思い出しエルザさんから貰った物を渡す。


 おねえさんは何かを確認すると、少々お待ちください。と言って店の奥に入ってしまった。


1、2分程でおねえさんが戻って来て別室に通された。別室には小太りの人の良さそな人が待っていた。


「本日は当店をご利用いただきありがとうございます。あ、お掛けになられて下さい。わたくしは店長ウイルといいます。」


俺はこういう場に慣れていないため無言になてしまう。


「さて、今回は武器の買い取りという事ですがそちらの剣でお間違いないでしょうか?」


「あ、はい。この4本なんですけど」


俺が持ってる剣を渡すとウイルさんは1本1本丁寧に見ていく。


「どうやら暗殺集団などが好んで使う剣のようですで、毒などを塗りやすい作りになっておりますな」


 わざわざ丁寧説明してくれる。てか俺用にしようとしてた剣ってそんな物騒な剣なのかよ。


 ウイルさんは全部見終わったようで剣を置く。


「この剣は店にはおけませんが状態も品もさほど悪くありません。1本3万ピル、4本で12万ピルでどうでしょう?」


 正直剣の値段なんてよくわからないが、12万ピルならいいかなと思っている。日本円とほとんどお金は変わらないからなこの世界は。1ピル=1円と考えていい感じだ。


「じゃあそれでお願いします」


「それでは、これを先ほどの会計の所へ持って下さい。今後も当店のご利用をお待ちしております。」


そう言って領収証みたいなものを渡され会計に持っていくと無事お金も渡され12万ピルゲットできた。


(これで美味しいものが食べられるぞ!魔王はなにか食べたいものとかある?)


(ふっふっふ、実は歩いてる時にここにしようと決めていた場所があるのじゃ!)


魔王の案内で元来た道を戻る。


魔王と来たのは、オオモリと書かれたお店だった。


(……魔王、今回はおかわりなしな!)


(な!なぜじゃ、そんなの酷いのじゃ!)


魔王がなんと言おうと俺はおかわりを絶対しないと決め店に入る。


「いらしゃいませ、お泊りですか?食事ですか?」


小学生くらいの女の子が出迎えてくれる。


「え?ここ宿もやってるの」


「はい!一泊3500ピルですよ!さらに3泊以上泊まられるお客様には食事の大盛りが無料なんです!」


(ガクここに泊まろう!ここがいいのじゃ)


「じゃあ7日程泊まれますか?あと今食事も済ませておきたいんだけど」


「ありがとうございます。それでしたらお食事の後部屋のカギと料金をいただきますね!ちなみに今日のおススメは、ホワイトラビットのシチューとトマトスパゲティですよ」


 すごい商売上手な少女だなーと思いながら席に着く。周りを見れば俺でちょうど満席だった。それだけで料理の味も期待できそうだ。


 注文したもはもちろんオススメされたメニューだ。それも大盛りで。


・・・・・・・・・・

「あー食べ過ぎたー流石におかわりはやばかったー」


時刻は3時頃、部屋で休むのも良かったのだが今日中にできれば冒険者登録をして軽くダンジョンに入っておきたかった。


(毎日あそこの飯が食べられると思うとヤバいの)


魔王のおかげで俺の胃袋もだいぶ強くなってきた。


 ダンジョンに潜るには、冒険者ギルドに行き登録するフリーの冒険者か、冒険者ギルドとは違う個人が建てたギルドに所属する二種類の方法がある。


 俺がなるのは前者のフリー冒険者だ。そもそも後者は自分が建てるかコネがあるかフリーでの実績がないと入れないらしい。今いるトップの冒険者は全員どこかのギルドに所属しているみたいだ。


 ちなみにこれはオオモリのご主人から聞いた。


 そんな訳で冒険者ギルドに着いた。


ガク所持金=93000ピル



前回のダンジョン無双書きたいとはなんだったのか

次こそダンジョン無双編に突入します!




たぶん

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