ふたりでわらう
きょうは、こうえんで、えりちゃんとあそんでいました。すべりだいとか、すなばです。
そうしたら、すべりだいのしたでうずくまっている、すずめをみつけました。
「かわいいね」
「うん、かわいいね」
とてもかわいいすずめでした。ずっとみていたら、そのすずめはよわっているかんじがしました。
あたしとえりちゃんは、すずめをたすけてあげようとしましたが、どうすればいいかわかりません。みずもくんできましたし、はっぱもあつめて、いつでもねられるようにしました。
そのときのあたしは、すずめがこわくてさわれませんでしたが、えりちゃんはすずめをつかめました。それはきっと、えりちゃんが、いえでぺっとをかっているからだとおもいます。でもえりちゃんは、かわいいとね、といったあと、そのすずめをにぎりつぶしました。
うごかないすずめをみながら、えりちゃんはわらっていました。あたしはなにもいえませんでした。そのあとふたりで、こうえんのすみにおはかをつくって、すずめをうめました。
かえるとき、えりちゃんは、たのしかったねまたあそぼう、といいました。でも、あたしは、こうえんであそんだことと、すずめをにぎりつぶしたことと、どちらがたのしかったのか、きけませんでした。
いえにかえると、おかあさんがかいた、おきてがみがありました。
いつもおいてあります。ないようもおなじです。おやつのばしょとか、しゅくだいをやりなさいとかです。
そのひはこうえんでのことがあったので、いつもよりねんいりにてをあらいました。しゅくだいのまえに、おやつをたべようとしたのですが、いつものばしょにありません。きっとおきてがみに、おやつのばしょがかいてあるとおもいまして、さがしました。でも、そのひのおきてがみには、あたしのしらないもんしょうがつかわれていたので、なにがかいてあるのか、わかりませんでした。おきてがみのうえに、このかみをしいて、えんぴつでもんしょうをなぞりました。だれかきたみたいなので、よめるひとは、あたしのかわりによんでみてください。
『お前のように悪い子供は、殺して埋める。』