ひみつ
昨日と同じように笑った顔が優しい
何も無かったように話してみる
それは私もね 同じよ
夢ならいいのにと
願ってみるけど叶わないことだと 知って
言えなくて 誤魔化した
秘密だけは 胸の意図 教えてる
あなたに縋りたくって ねえ
本当は 強くもない 心だけが 胸の糸 解かない
全て終わったその先で
ただ眠るから
あなたは涙なんて似合わない人じゃなかった?
それは違うともう知ってしまったよ
反則すぎるなぁ 笑っているんだと決めたのに
静かに泣くその姿が強がりを壊すの
言えなくて 誤魔化した
秘密だけが 胸の意図 困らせる
笑顔がまっすぐだから ねえ
本当は 逃げたくて 怖いだけの 胸の糸 解けない
もう戻せないのなら
さよならするなら早いほうがいい そうでしょう?
振り返れば温かな記憶だけを遺して
いなくなりたかったの
言えなくて 誤魔化した
秘密が今 胸の意図 隠せない
あなたが離さないから ねえ
もうすぐに 終わりゆく 命の音 胸の糸 解いたら
あなたの腕の中で
眠ってしまう
(C)Aoi Tact
語るように歌う、というのを意識して、台詞として話してみて違和感が無いか何度も微調整していた記憶があります。産前産後だいぶ書けない時期があって久しぶりに書けていた一作でした。
すぐ近くに迫った命の終わりを、一番大切な人にひみつにしたかった女性の一瞬。
一つを言ってしまうと感情の全部が溢れてしまいそうになるから何も言えない。
My Little Loverのakkoさんの声をイメージして書いていました。
小学生で記憶の限り音楽にハマり始めた初期の曲の一つが「Hello agein~略」ですと言って年齢バレていまいそうな気がしないでもないですが、近年ではアルバム「アイデンティティー」、特に現在・過去・未来の三部作が大好きでちょくちょく聴いていたりします。