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リベンジ ー理想の影ー  作者: ソルティ
41/44

41:捜索

フィンは、鬱蒼と茂る木々の間を移動していた。

今まで登ってきた傾斜よりキツく、移動速度が落ちた。

キャシーが括り付けられていた大木から、距離がかなり離れていた。


(よし、確認だ……)


フィンは、その場で立ち止まってしゃがんだ。

作戦用ベストから、小型双眼鏡を取り出した。


それを覗き込んで、眼下に広がる雑木林から、大木を中心に円形に広がっている場所を探した。


左右に視線を巡らせて、その場所を見つけた。

大木に括り付けられているキャシーを確認した。


キャシーは、不安そうな表情を浮かべて、周囲を見ていた。

フィンは、彼女をちょうど正面に捕らえる為、移動して自分の位置を調整した。


(ここのあたりか……)


ジェイミーの狙撃位置を探るための行動で、おおよその位置はつかめた。

位置を悟らせまいと、常に移動していると考えたほうがいいだろう。


だが、何も情報がないよりはましだった。

周辺を見渡した。


ここに生息している虫たちのさえずり以外、何も気配を感じない。

手に持ったワルサーのグリップを握り直した。


足音を消して、移動を開始した。

接触するのも間もなくだろう。


その時、自分はどんな反応をするか、想像できなかった。

ジェイミーから手荒い歓迎の続きを受けるのは、間違いない。


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