第七話
ちよ丸さん、作
・・・。ナニガオコッタンダヨ。
「シュー!!シューってば!!!」
思考が完全にシャットダウンする直前にアスターがオレのパーカーの裾を引っ張ってきた。どうやら泣き止んだらしい。あぁ、本当によかったぁぁぁ。
「あ、あのdeathね?さっきのお兄さんにお礼を言いそびれちゃって・・・。」
モゴモゴと照れながら言うアスターもいいなぁ。お礼を言えるなんて良い子だね。手が勝手にアスターのキレイな髪を撫でていた。
「言おうとしたら、弟さんらしき人が来ちゃって言えなかったんdeath・・・。」
あ!あの時のか!!アスターのお礼の邪魔をするとは、オレにケンカを売っているようだね。身体の中が熱くなってきた。ちょうどいい・・・。
「アスター?お兄さんは遠くに行ってないはずだから、お礼を言いに行こうか♪ほら!銀色の変な人も追っているみたいだから、行ってみよ?ね?」
そして、あの弟やらを一発、いや百発殴ってやる。シューリムは満面の笑みをむけた。
「はいdeath。そうとなれば行くdeathよ!!おんぶするdeath」
「はい?両手をこちらに向けおんぶのご命令が・・・。」わっかりました~!!
テーブルに金を置き、すぐさま店を出た。アスターを背中に装備して。
50mほどさきに3人の男共がみえる。あの兄弟と変人だ。みぃつけた・・・。
加速していき強く地面を蹴る。そしてあの弟の顔面めがけてジャンピングキック!!
したはずだった・・・。「ぐはぁっ・・・。」着地した解きにに倒れていたのは銀髪の男だった。チッ。しくったか。
「ほら。アスター着いたよ~。」
アスターを呆然と佇む2人の前におろした。とりあえず2人を分けるとするか(暗笑)。
「あの~、この人を運ぶの手伝ってもらえますか?」
爽やかスマイルで弟の方に声をかけた。まぁ、予想通りすごくイヤそうな顔でこちらに近づいて来た。よし!作戦どおり!!アスターfigth!
「俺の兄さんに何の用なの?」
「君こそオレのアスターの邪魔をするとは何様なんだよ。」
2人とは別れ路地裏に入ったらどうやらオレらのゴングが鳴ったらしい。
「は?邪魔した覚えないし。あと君じゃないから、礼羅って名前があるんだよ。」
「自覚ナシとかサイテーだね。へ~。礼羅ちゃまですね~(嘲笑)」
それから5分間くらいずっと続いた。お互いさらにイライラが溜まっていた。
そこに2人の足元に小さな影があらわれた・・・。
「まあまあ。シューリ大人気ないよwww。そう熱くなるなよ!あとそこの少年!礼羅といったか?兄想いなのはいいと思うが、そのままじゃ一方通行の未来しか待ってないよwwケラケラケラ。」
礼羅は目の前の現状に混乱している。それもそうだ。いきなり、不気味な人形が現れ、ペチャクチャと話し始めたのだから。
「それよりもさっきのカフェはサイコーwww。パンケーキじゃないし、アスターが泣き叫ぶし、オネェがいるしww。ケラケラケラケラ。」
さっきからうるさい人形はオレのだ・・・。正確に言えば、付きまとわれている。生まれてからずっと・・・。相棒みたいなものだ。一応、ラポーと呼んでいる。
「オイオイ。礼羅?礼羅ちゃまの方がいいかwwケラケラ。イライラは収まったかww?ラポーのセイで溜まったかwwケラケラ。」
礼羅の顔はさっきとは違っていた・・・。ラポー?逃げた方がいいぞ。