第六話
シュガーアップルが書きました。
ほんと、更新遅くてごめんなさい
↑私の中の仏様「謝ってる暇があったら、書くのじゃぁ!」
破壊活動をはじめようとするシェルビーを見て、雲雀は慌てる。
昼時とあって、カフェには大勢の人がいる。こんな所で死者を出すわけにはいかない。
何か使えるものがないか、雲雀が周囲を見渡すと、原形を失い「見せられないヨ!」のモザイクをかけなければ、PTAに訴えられそうなパンケーキらしきものが目に留まった。
「これだ!」
雲雀はパンケーキもどきを頼んだ子供に断りを入れて、そのパンケーキを素手で掴み、髪の毛が逆立って発狂寸前のシェルビーに向かって投げつけた!
みごとに口にクリーンヒット!!
「ちょっ、何コレ・・・。まずっ、ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!」
悲鳴を上げて崩れ落ちる魔王(シェルビ―)。
「ふっ、これで地球の平和は守られた・・・って手が痛いんだけどっ!」
格好をつけるため、ポーズを決めようとした雲雀だったが、突然手を押さえて呻き始めた。
よく見ると、パンケーキを持った手から煙が上がっている。
「あーあ、んだよ。オレ様特製のパンケーキ投げちまったのかよ。」
カフェの店員が手を押さえて蹲る雲雀に近づいた。
その店員は20代前半の若い男性で、髪の毛は金髪。耳には何個もピアスが開けられていて、不良っぽい感じがする。
「せっかく、天使が来たからクソ不味いもん作ったのに、意味ねぇじゃん。」
「は、はぁ!?お前は一体何を言っているんだ。」
雲雀がピアス店員に問いかけると、ピアスはニヤッと笑って
「好きだから。カワイイ子供が泣きじゃくる姿がたまんなく美味しいから。」
言葉が出ない雲雀。こんな外道がこの世にいるとは。
新たに現れた敵を倒すべく、雲雀が痛む手を握り締めて立ち上がったその時、床にくたばっていたシェルビーが起き上がり
「・・・永遠に眠りなさい。」
と言い放ち、自分が食べていたサンドイッチに呪いをかけて、ピアスに向かって投げた。時速100km!
鈍い音がしてピアスは倒れた。そこから流れる赤い液体。
果たして、それは生命の雫か、はたまた別の何かか。
「ざまぁwww。」
高笑いをするシェルビー。
目の前で起きた凄惨な事件に、雲雀は震える。
「お、お前・・・。人を・・・。」
初めて目にする殺人。その衝撃は計り知れ・・・
「・・・ビビったじゃねぇかよ。あーあ、ポケットに忍ばせて、後で食べようと思っていたケチャップと醤油まみれになっちまった。」
彼は生きていました。あー、良かった。
「ってか、普段は厨房勤務の俺がここに来たのは、店長が・・・えーっとなんだっけ?そうだ、お客様同士の喧嘩を止めてくれてありがとさん、的な事だっけな。まあ、錬金術師が喧嘩するとなると大変なことになるから、その前に止めてくれてありがとうってことで。おい、そこのオネェ店員、あの珍しい彫刻を持って来い。」
「あぁん。それならぁさっき、あのチョーーイケメン君に迫られちゃって、『私はダメよ、その代わりにこの子を持って行って。』ってあげちゃったわ。」
ピアスは頭をかいて、暫く考えると雲雀に向かって
「だそうだ。お前、あの彫刻を返してもらってこい。そして、それをお前にやる。」
「いやいや、ちょっと待ってください。まず、俺は・・・」
雲雀に全てを言わせず、ピアスは
「とりあえず、行ってこーい!」
とカフェの入り口向かって雲雀を蹴り飛ばした。
「もう・・・嫌・・・。俺は一応、豆腐メンタルなのに・・・。」
呟きながら飛ぶ雲雀は扉を破り、外を歩いている2人組の男性の内の兄貴らしい方へぶつか・・・ると思ったら、空中バク転を繰り出し、2人組の前に着地した。
「ふっ。俺に出来ないことはない・・・。」
格好よく決めポーズ!!はい、チーズ!!
ひどいですね。パンケーキ。
↑私の中の仏様「感想述べてる暇があったら、書くのじゃぁ!」