第四話
ちよ丸が書きました。
目を覚まそうとすると体が重くて動かない・・・。まさか、金縛り!?
「おはようdeath!さっさと起きるんdeathよ。」
・・・原因はアスターだった。それにしてもアスターがオレより早く起きるなんて、今日は人類が滅亡するんだろうか。
「さっさと出かけるdeathよ!行きたいところがあるんdeath。」
目を輝かせ、無邪気な子供のようだ・・・。いや、子供だった(笑)。
「行きたいところって?どうせ食べ物に関係してるんでしょー。」
アスターは甘いものが好きらしい。世間では『スイーツ』と言われてると先週、何度も教えられた。オレはあまり甘いものは好かないが・・・。
「カフェdeath。おいしいパンケーキがあるとウワサを聞いたのdeath。」
この状態になったアスターを止めれる者はいない。その目的を果たすまで、オレの言うことなど無視される。まぁ、喜んで幸せそうな顔のアスターを見たいから言われるがまま、従ってしまう。
~十分後~
「よし!出発進行!!」
「オー!!」
と家を出たまではよかった。外に出て30秒でアスターとハグれてしまい、とりあえずカフェまで1人で行くことにしたのだ。アスターなら1人で平気だろう・・・。
色々と考えているとカフェが見えてきた。入口の前には金髪の小さな人形が立っている・・・。あれ?アスターだ(笑)。
「遅いdeath。まぁ、1人で来れただけよかったdeath!」
アスターは天使の微笑みをしてきた。あぁ、もうアスターが可愛すぎだよ。天使だよ。やばい、このまま死ねるかも!よし、死のう♪
「この妄想変態クズヤローdeath。」
天使から暴言が・・・。全部しゃべってしまったらしい。でもアスターに罵倒されるのは嫌いじゃないよ。オレ、ドMになれる気がする。あれ?アスターがいない?オレの前から天使が消えた。1人でカフェの中に入って、席をとりにいったようだ。しぶしぶ、オレも入店することにした。
窓際の席をとれて、ご機嫌なようでニヤけている。そんなアスターを見ながら、オレはコーヒーを口に含んだ。すると、アスターが口を開いた。
「explosionってなんdeathか?exlosion of リア充って知ってるdeathか?」
突然の質問についコーヒーを吹き出してしまった。
「な、なんで?そんな言葉どこで覚えたの!?」
「となりのあの人がなんか言ってたdeath!!シューは知ってるdeath?」
アスターの指はクリーム色の髪をした女性をさしていた。あの人はかわいそうな人だと確信した。そうこう話していると店員がパンケーキを運んできた。ん!?皿の上に存在している物体は、もはや食べ物の形、色をしていない・・・。アスターの顔から笑みが消え、青ざめている。
「あ、味はおいしいんdeath!きっと・・・。」
アスターの指はカタカタ震えている。小さな口にパンケーキらしき物体を運んだ。その直後、アスターの瞳から大粒の涙が零れ落ちた・・・。
「ま、ず、い・・・death。」
小さな声で言ったかと思うと、大声で泣き出した。あのアスターが・・・。このパンケーキが、この店が、アスターを泣かした。この店を消せば、アスターが泣き止む。オレの思考は、どんどんエスカレートしていった。よし!殺そう!!
バンッと机をたたき、オレは立ち上がる。そして、オレは前髪をあげ、能力を解放しようとしたとき、ドアから青年が入ってくるのが見えた。
15/1/20シューリムの一人称を「私」→「オレ」に変更しました。