第一話
ちよ丸 著作。
久々に、幼き頃の夢を見た。
周囲から「化物」やら「死神」やらと呼ばれ、オレは人と関わるのをやめた。
目を合わせると相手の顔は青ざめ、体は冷たくなり、二度と目を覚ますことがなくなってしまう。
こんな目さえなければ・・・。
みんなと同じ目を持てたなら、きっと変われる。
そう信じ、オレは夜、あらゆる人から目を奪った。たいして難しくなく、たくさんの目玉が手に入った。
しかし、それでもみんなと同じになれなかった。
『なんでオレだけがこんな目にあわなければならない』
「そんな思考回路してるからdeathよ。」
・・・。声の主はすぐ後ろにいた。月明かりに照らされ、輝く金色の髪。いかにも、裕福な服。・・・誰?
「こんばんは。僕はアスター・ドミニスdeath。あなたも一緒に来るdeathか?」
オレに話しかけてくる時点で不思議で、そこから動くことが出来なかった。
ただ、目を合わせまいと目線を泳がすのに必死だった。すると、急に袖を引っ張られて、つい、目が合ってしまった。
~数分後~
「これで分かったdeathね。あなたの能力は効かないんdeath。それと、いい加減喋ったらどうなんdeathか。」
彼?彼女?とりあえず、アスターにはなんの変化もみられなかった。でも、なんで?
そして、オレの思考回路はショートした。
「っていう夢を見たんだけどね。どう?」
アスターは、とても不機嫌そうに睨み付けてきた。
「相変わらず、妄想が好きdeathね。頭の中はお花畑になってるdeath・・・。」
そんなこんなで、いつもと変わらない日が始まるとオレたちは思っていた・・・。
深夜 テンション!!