プロローグ
すみません。
何と無くでプロローグ打ってたら、鬱になっちゃいました。
物凄くシリアスになっていますが、ご了承下さい。
次の話はちゃんと明るいものになっていますので……。
私が立っているのは、酷く静かな一軒家のリビング。
右を見れば一人の男性がうつ伏せに、左を見れば一人の女性が仰向けで私の方を見ながら倒れている。
男性のその目は、何処か燻んだステンレスのように光を映してはいない。
ふと、女性の手がぴくりと動き、閉じていた目をゆっくりと開けた。
「……か……。……かり、か。」
私の名前を呼ぶ女性。だけど、私は何の返事もする事なく女性を、睨みつけるように見た。
その私の行動に女性は、ひぃと小さく叫びを上げ、小さく縮こまった。
「……何?母さん。」
これでは話が進まないと、私は女性……母さんに声を掛けた。
母さんはびくりと肩を震わせ、私の方を見る。その目は先程の怯えとは違い、恐怖、嫌悪、殺意が色濃く映っている。
「……どうして、湊人を殺したの?」
母さんが私の右に倒れている男性……私の父さんであり、母さんの夫である湊人を見ながら私に言った。
「私が直接的に殺したわけじゃない。」
「そんな事ぐらい分かっているわよ!私を誰だと思っているの!」
私が正論を言えば、母さんは急に立ち上がり私の頬を叩く。
五歳児の身体と、大人の身体とでは体格差がある訳で、私は簡単に吹っ飛ばされた。
「……っあ。」
壁に強く頭を打ち付け、意識が朦朧となる中、母さんの言葉がやけに響いて聞こえた。
「あはは!いい気味ね。華梨花が泣いて湊人に詫びたとしても、私はあなたを許さないわ。絶対にね。」
そんな言葉を聞き終わった時、私は瞼の裏の暗闇に意識を沈めていった……。
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