熱いSF映画・ターミネーター4を楽しもう
最近暑くなり始めましたね……(2014年・6月下旬現在)こんなにも暑いとついついだれがちですが「暑い」って言っていても仕方がないので、こんな時は「熱い」SF映画を観ましょう!
ということで今回はこれでもかとSF映画的オマージュを組み込んだ熱いSF映画「ターミネーター4」を紹介していきたいと思います。アクションに斬新さがないとか、詰め込みすぎとか言われる本作ですが、楽しみ方によっては十分満足できる作品です。これを読んでぜひニヤニヤしちゃいましょう。
SF作品の金字塔的作品「ターミネーター」ですが、この映画は一作目から飛ばしまくりなんです。自我を持った人口知能の暴走、時をさかのぼり送られてくる使者とその目的、「ターミネーター」には、これでもかとSF要素を組み込んであるのです。それに加えて絶対倒せない敵から追い込まれるという王道でありながら素晴らしい物語。……そして何よりエイリアンやプレデターと並ぶ、美しくかっこよく機能的で官能的なターミネーターのデザイン!もうあれは素晴らしい映画なのです。その4作目ということで、まだまだ勢いは衰えていないです。二作目がターミネーターとの友情と別れ、三作目が無表情で殴り合う斬新アクション……そして4作目である今作の魅力は「世紀末の風景、激しさを増した銃撃戦、そして詰め込まれたSF映画的オマージュ」ですかね。主演は「リベリオン・反逆者」で斬新な白兵戦闘格闘術・ガンカタを披露したクリスチャン・ベール。あれも管理社会系SF映画なので是非ご覧あれ。ガンカタがめちゃくちゃカッコよくてあれだけ見るためでも鑑賞の余地があります。今回のクリスチャン・ベール、がりがりに痩せこけるでもぶくぶく太るでも変態的コスプレスーツを着るでもなく、無精ひげを生やした渋い男とビジュアルは割りと普通です。しかし、その風貌はどこかメタルギアシリーズのスネークを思わせ、超かっこいいです。正直、私はクリスチャン目的で映画を観ました。それほどスネークみたいな人が好きなので……。同じ意味で「プレデターズ」とかも大好き!あれやばいですよね。超かっこいいです。しかもこの「ターミネーター4」じじいも充実してます。なんと「スターシップ・トゥルーパーズ]の高校教師兼鬼軍曹マイケル・アイアンサイドも出演しています。
さて本題のSF映画的オマージュというと
①「原始的な武器で高度な敵を倒す」
そう言われれば、思いつくのは「プレデター」シリーズでしょう。この映画もそれを前半でやってくれます。ネタばれを避けるためここでは言いませんが。
②「父と息子」
父と息子と言えばあれですよね、
「父はお前が殺した……」
「いや……おれが父だし息子……」
「嘘だぁー!」
という「スターウォーズ」のダースベーダとルークの関係性ですよね。「E.T」なんかも
親と子供というテーマが大きく作品に関わっているわけですが、父親ではないんですよ。「エヴァ」とかもそうですね。僕自身は「MGS」のビッグボスと三人、雷電とソリダスの関係を思い出してしまったんですが、いかがでしょうか。(フルメタとかも本当の父親ではないけれど、それっぽいよね)やはり父を超える、と言うテーマはSF(その他のジャンルでも)には欠かせない要素ですよね。「T4」でもカイル・リースとジョンという父と息子という構図が描かれています。しかし、父親の方が息子より若いという構造は少し……いやだいぶ異常です。
③「少女を助ける」
少女を助ける、と言ったらSFに関して言えば「エイリアン2」とか「バイオハザード2」が思い出されますよね、特に「エイリアン2」ですね。それは今作でもそれが見ることができます。(というか助け出すシーンが「エイリアン2」にかなり似ている)僕個人的な見解を申し上げるなら、女の子は結構かわいいです。
④「実は自分は○○でした。」
実はこれは夢でした。実は自分はゲームの駒でした。実は自分はクローンでした。実は自分は幽霊でした。実は自分はドラマのキャラクターでした。実はあたしは神様でした。 SF映画というか小説でもそうなんですが、かなりSFでは「実は自分は○○でした」が多いのですが、この映画もやってくれます。この映画では結構それがカギになっています。
⑤「敵が味方になって共闘。からの敵VS敵」
これ、かなり燃えますよね。「プレデターズ」とか「MGS4」とか、それが今作でも行われます。かなり燃えますので、燃え過ぎ熱中症にご注意を。実はこの構図、この映画では「ターミネーター2」へのオマージュ的な部分も持ち合わせています。少年ジョンとシュワの友情、その発展形なんでしょうか、ここはもうちょっとどうにかできた感が否めません。
⑥「バイクで駆け抜ける」
これはもう「アキラ」「T2」「スタートレック」ですよね。革ジャンにバイクは不良SF少年の特権ですから。そこはジョンさん治っていません(笑)
バイクで駆け抜けるシーンなんて普通に映画であるじゃん!とお思いの方、この映画バイクに乗るシーンがえらく丁寧に撮られています。しかもそのシーンがある必要性がオマージュくらいしかないだろう、という著者の勝手な妄想で、ここに加わりました。
⑦「仰向けになって見つめあう二人、その後の融合」
監督……これ絶対狙ってやったやろ!絶対これ「攻殻1995」のオマージュやろ!このシーンだけ他に比べて似すぎやろ!ええ、そうなんやろ?!
このようにこじつけっぽい物も多いですが、大分SF映画要素が多い本作。是非ご覧になって下さい。