<SF初心者へ送る作品群>超能力系
「とある魔術の禁書目録」
・メディア形態 ライトノベル(原作) TVアニメーション 漫画 アニメ映画
・ストーリ
古くから魔術と言うもの技術が存在した世界。近未来の日本では、超能力を創り出すことのできる技術があった。超能力を作る(開化させる)技術は能力開発と呼ばれた。その最先端である「学園都市」では、能力開発が学校のカリキュラムに組み込まれていた。学園都市に住む高校生の上条は能力開発のカリキュラムを受けても能力が開花しなかった無能力者。
そんな彼のもとに白い尼僧服に身を包んだ少女が現れたことで、魔術と科学(超能力)の交差する陰謀に巻き込まれていく。
・見どころ
話の構造としては、
悪者が現れて、美女が(そうでないこともある)現れて、美女を助けるために主人公が悪者倒す、という物語の中で様々な思惑や陰謀が交錯する。と言うものです。
原作のライトノベルはとても巻数が多いのですが、第一巻で話は完結しており(もともとは第一巻で完結の予定だったことから)一巻だけ読んでも十分楽しめます。また様々なメディアになっているので自分に合わせた物を選ぶこともできます。演出や台詞、キャラクターに微妙な差異があり、そこを見比べるのもいいでしょう。
そのせいでキャラクターが多いのですが、キャラクターのほとんどが魅力的で、その造形を見ているだけでうっとりしてしまいます。
「映画」とメディア形態欄にありますが、キャラクターの相関が分かっていないと楽しめない作品です。
「リング」
・メディア形態 小説(原作) 映画(日本)映画
・ストーリ(原作小説)
新聞記者の浅川は、自分の姪とその友達が原因不明の死を遂げたことを知る。
浅川は独自に調査を開始。姪たちが伊豆の借り別荘に泊まっていたことを突き止め、そこへ向かう。借り別荘を訪れた浅川は、姪達が「あれ」を見たことについてメモに書いていたのを見つける。浅川は「あれ」の正体を探り始め、一本のビデオにたどり着く。
そのビデオが、浅川を地獄の恐怖へいざなうとも知らず、浅川はビデオを見てしまうのであった…
ビデオの内容は、おかしな映像と妙なメッセージだけ。
「このビデオを見た者は7日後に死ぬ。この呪いを解きたければ…」
しかも、そのメッセージは途中で途切れてしまっていたのだ。嘘だと思っていた浅川だったが、その後に起きた怪奇体験で、それが本当であると身をもって実感する。
身の危険を感じた浅川は、下品な性格が玉に瑕の秀才、高橋にメッセージの解読を依頼する。
そんな事をしている間にも、死のカウントダウンは刻一刻と迫っているのであった…
・見どころ、作品解説
スーパナチュラルホラーだと思われがちなこの作品ですが、一応超能力が主体の話です。
この作品は小説も映画もシリーズ化されていますが、一作目だけで十分です。映画版なんて、同じような話をもう一回やるだけですから、なおさら観なくていいでしょう。アメリカのリメイク版もただのドッキリムービです。小説版はシリーズを通して完成度が高いので、シリーズとしてリングワールドに浸かりたいならば、そちらをお勧めします。
「くぅる~きっとくぅ~る」と言う歌のせいでホラー全面押しの映画だと思われがちですが、原作の小説はホラーと言うよりミステリー色が強いです。余談ですが映画だと絶妙なフォームで井戸から這い上がってきたかと思えば、何をしにテレビから出てくるのかわからない貞子さんですが、あれは映画オリジナルで、原作の小説には一切そんなシーンはありません。どうでもいいですが、あのシーンは観客の恐怖感を煽るために、わざとカメラから井戸に向かって後ろ歩きしていく貞子の映像を逆再生したものです。そうすることで筋肉の動きが逆になって気持ち悪い動きに見えるらしいです。よくいう不気味な谷現象みたいなものが発生して本能的に嫌悪感が生じるのではないか、と著者は考えています。あれだけ見るとコメディですよね。
「Xメン」
・メディア形態 漫画 映画 アニメ
・ストーリ(映画)
人間が急激に進化を始めた近未来。突然変異した人間「ミュータント」は人間から差別され、理由なき迫害を受けていた。不死の能力を持ったミュータントのウルヴァリンも自分を見世物として金を稼ぎながら、失った自分の記憶を探しながら放浪の旅を続けていた。
そんなある日、ウルヴァリンは一人のミュータントの少女ローラと出会ったことを皮切りに様々なミュータントと出会い、ミュータントを保護する学校にたどり着く。そこはミュータントテロ組織「ブラザーフット」から人間を守る「Xメン」の経営する専門学校だった。
ローラは学校へ通うこととなり、ウルヴァリンは条件付きで学校にとどまることになる。
しかし、その裏ではブラザーフットの恐るべきテロ計画が進行していた…。
・見どころ、作品解説
アメコミ原作のSFバトルアクション。
迫力あるCGや激しいアクションシーンは話が分からなくとも見ているだけで楽しいですし、何よりウルヴァリンがかっこいいんです。こんな感じの表面的な楽しみ方だけでも十分おなか一杯になる作品なんですが、この作品の裏にある様々な社会問題について考える事もできる作品でもあります。しかもそれがくどくないので、さらっと物語を見ているだけで分かるのがこの作品の強みです。見ごたえのあるアクションと深いSF的社会テーマの融合という娯楽作品では非常に難しい領域に踏み切った作品だと思いますので、観る価値は十分あります。アメコミ原作でこのようなテーマに挑み大ヒットした「ダーク・ナイト」(バットマン映画)も合わせて観てみると面白いかもしれません。また「橋のない川」や「グローリ」「ヘアスプレー」等の人種差別映画や「ブエノスアイレス」等同性愛をテーマとした作品も合わせて観ると、主人公たちの葛藤により感情移入できるのではないかと思います。