<SF初心者へ送る作品群>ロボット・人工知能系
最初はロボット編と人工知能編。
ロボット・人工知能系
「雨の日のアイリス」
・メディア形態 ライトノベル
・ストーリ
人間と同レベルの感情を持ち、同じかたちのロボットが生産されている世界。
捨てられたロボット達が過酷な労働に耐えながら「生きる意味」を見出していく。
・見どころ、作品解説
全体の展開にメリハリがあって読みやすいです。またSFでは、そのジャンルとしての発祥から今日まで問われてきた「人間とは」というテーマがとてもうまく話に絡んでいて、これぞSF!!という感じです。
ページ数も少なくて文体もやわらかですので、普段本を読まない方でもスラスラ読めます。
・問題点
話が重いです。しかし、テーマが重いからこそ「人間とは」というテーマが生きており、またよくある鬱作品のような重さとは違う重さなので読書後に気分が悪くなるということはないと思います。
むしろ感動します。(「エルフェンリート」的な鬱とは違う)
同じ感情を持ち、同じ姿形をしたロボットを簡単に捨てる人間が本当の「人間」なのか?
それとも、過酷な重労働の中、それでも生きる希望を持ち、家族と共に生きようとするロボット達はまさしく「人間」ではないのか?
上記の通り、この作品を通じて「人間」ってなんやねん?と考えたりするのも楽しいですが普通に物語も面白いので非常におすすめです。
「イブの時間」
・メディア形態 TVアニメーション・13話
・ストーリ
近未来の日本、ヒト型のアンドロイドが実用化されて間もない時代。
主人公は自分の家の家政婦アンドロイド・サミィの行動記録に自分の命令にない行動を見つける。それは「イブの時間」というカフェに行ったという記録だった。
サミィを探しに「イブの時間」に行った主人公は様々な人と出会い、触れ合っていく。
・見どころ、作品解説
物語の中で主人公は様々な人やロボットとふれあい、自分とサミィ(ロボット)との関係を見つめ直していくのですが、それだけではなく「イブの時間」に集まる人が個性豊かで、それだけ見てもとても面白いです。ですが、SFファンならニヤリとしてしまうネタを随所に見えるので、普通にSFとして楽しめる何度も見られる作品です。
主人公や主人公を囲む人たちのアンドロイドに対するイデオロギー(考えや主張みたいなもの)もそれぞれ違い、その衝突が深いテーマを形作っており見ごたえがあります。
ほのぼのとした世界観なので、一日の憩いの時間にゆっくりと見るのもいいですし、腰を据えてSFとして見ることもできる作品です。
ほのぼのとした雰囲気はとても見ていて癒されますのでSFとしてではなく、日常系としてもおすすめです。
「アイ・ロボット」
・メディア形態 映画
・ストーリ
2035年のアメリカ。
ロボット三原則(SFのロボット作品では欠かせない要素)が組み込まれたロボットが日常生活に溶け込んでいる世界。
ロボットの製造元であるUSロボィクス社が、新型ロボットNS-5を出荷しようとしていた……
そんなある日、USロボティクス社でロボット技術者の死体が発見される。事件を担当することになったスプーナー刑事は極度のロボット嫌い。そのためか警察が技術者の死を自殺と判断したのに、スプーナーは一人技術者のサポート役のロボット・サミーを疑い拘束しようする。しかし、サミーをUS社が圧力をかけ回収してしまう。
それでも諦めきれないスプーナーは一人捜査を始めるが、そこからロボットと人間をめぐる巨大な陰謀に巻き込まれていく…
・見どころ、作品解説
一匹狼な刑事ウィル・スミスがかっこいいですが、それぞれのキャラクターがとても魅力的です。物語もとてもよくできていて、アクションも見ごたえばっちり。そして何よりロボットのデザインがとてもリアルでそれだけでも満足できちゃいます。(キモ美しい感じ)
SF的なロボットの革命と技術者の死というミステリー的な要素がほどよく合わさっていて、どちらの視点からでも十分楽しめる作品になっています。もちろんアクションファンも楽しめます。機会があればミステリーファンの方は是非ご覧になってください。また全年齢で観ることのできる娯楽作でもあるので、家族と友達と恋人と…一緒に鑑賞するのも良いでしょう。