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日常=異世界冒険記  作者: かなた
第1章 〜運命転換期〜
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ようこそ異世界へ!!

そんなこんなで、土曜に買い出しに行った以外休日をほとんど家の中で過ごした。

そして平日。数行で休日を終わりにされてしまったけどなんにせよ今日からまた一週間学校だ。

昨日の内に鞄の中身はちゃんと今日使う教科書を入れてあるし、朝食もバッチリ。寝癖も治った。


「いってきます」


家の中には誰もいないがこれを言わないと、なんかもやもやする。

靴を履いて玄関を出ると、予報通りの快晴。清々しい気分で家を出た。



もし…自分が歩く習慣を身につけず、自転車で通学していたり、もう少し早め、もしくは遅めに家を出ていたり、そんなちょっとの変化で僕の運命は変わっていたかもしれない。そこにはまた別の人生が待っていただろう。でもそんなことを考えてもきっと意味はない。世界は止まりもしないし、戻りもしない。 ただ、進むだけ。



(今日は昼間暑くなるだろうなぁ)


そんなことを考えていると急に地面が暗くなった。


(太陽が雲に隠れたか?)


最初はそう思ったが、すぐにおかしいと思った。


(あれ?僕の周りだけ暗くなってる)


見上げて見ると上の方から何か落ちてきている。


その"何か"はとても不気味な物体だった。不気味だとしかその物体を表現できなかった。下から見て形状は長方形、色は白。しかしなにより不気味なのは、その物体の真ん中に空いている穴だ。中はずっと奥まで紅く輝いている。穴はとても深く一番奥までみることができない。

何故上からそんな物が落ちてきているのに避けもせずに観察しているのか。答えはとっても簡単♪


(う…動けない)


祐大の体はその物体を見た途端に動けなくなっていたのだ。


(なんで?なんでなんでなんでええええ?)


こうしている間にもその物体は物凄いスピー

ドで落ちてくる。とても怖いのに今の祐大はまばたきすら許してもらえない。ついに"それ"は祐大の目の前まで来た。



そして僕は"それ"に飲み込まれた。



目が覚めると急にまぶしさを感じた。まぶたをゆっくり開けると目の前に青空が広がっている。

自分が地面に横たわっていることに気付き、体を起こすと


「どこだよ…ここ」


辺り一面平原だった。何故自分はこんな所にいるのだろうか?そして徐々に記憶が戻ってきた。


(確か通学中に変な物体に飲みこまれて…気付いたらここに…おいおいいくらなんでも急展開すぎんだろおおおお、ちょっとの間にどんだけ話が進んでんだよおおおお)


 とりあえず現状の確認が大事である。身体は…よかった。どこも怪我してはいない。持ち物は…バッグの中に教科書や筆記用具一式、食後のおやつに持ってきた飴玉が5個ほど。あとペットボトルに入った炭酸飲料ぐらいか。

ちなみに携帯は持ってない。親からは携帯は自分の金で買えと言われてしまったからだ。バイト禁止にしてるくせにそういうこと言うのは反則だと思う。

連絡手段はないとなると連絡のとれる所まで探しにいくのがベストか。幸いこの時の自分は


(やばいなぁ…せっかくの皆勤賞が消えてしまう)


という呑気にも程がある思考をしていたので分かりやすいパニックには陥らなかった。

 とりあえず歩くか、と腰を上げたと同時、地面から音が聞こえてきた。


(モグラか?いやいや待て待てモグラがそんなでかい音出すわけないだろ)


とにかく良い予感はしない。音はどんどん大きくなってきた。これは"何か"が地表へ上がってきているということだ。…"それ"とか"何か"とか正体不明の物が多過ぎではないだろうか。

祐大が立ち止まっている間に"それ"は地面から飛び出してきた。 いや飛び上がってきたと言った方が正確だろう。"それ"は地中から出てきたと思えば、出てきた勢いのまま空中へと飛んだのだから。



ここはどこなんだ的なこと言っちゃってますけどタイトルでネタバレじゃね?

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