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少しおバカな竜騎士さん、ドラゴンと勘違いして暴走自転車に騎乗する

本文に登場するシードラゴンはタツノオトシゴみたいなやつのことです


竜騎士は金属でできた奇妙な形のドラゴンを発見した


「ドラゴンだ、はい騎乗」


「おい!我ドラゴンちゃうぞチャリやぞ」


そう、竜騎士が乗っているのはチャリである

喋るけど


「うっさ、ドラゴン黙れ」


「そやから我はチャリやから」


「レッツらゴー」


「おい、我をこいだら止まれないぞ」


「へっ、余裕余裕」



竜騎士を乗せたチャリは民家の壁を次々と突き破りながら等速直線運動で進んでいく

このチャリは暴走自転車なのだ


「この竜騎士狂ってやがる」


「喋るドラゴンが言うな」


「そやから我はチャリな」


そのときダイコンロケットを持ったおばちゃんが壁を破りながら並走してきた


「どしたおばちゃん?」


「いやおばちゃん頭大丈夫か?」


おばちゃんが足を高速回転させて走っているからだ



「ドラゴンが街の方で暴れてるの、竜騎士さん、止めてくれ」


「いいよー」


「いいんかい!っておばちゃんなにしてんの!?」


「ドラゴンは竜騎士じゃないと止められないから伝えに来たの、アデュー」


「おばちゃん!!」


おばちゃんはダイコンロケットと共に爆散した



「おばちゃん……あんたのことは忘れねえ、絶対にドラゴンを止めるぞ!」


「わかった、とばすぜ」


「頼むぞドラゴン」


「だからチャリな!」






「いやいや、陸にシードラゴンて」


街中で巨大なシードラゴンが暴れている


「乗りてー」


「おい!我に乗りながらそんなこと言うな」


「いや、乗らないと暴走を止められないだろう?」


「竜騎士のくせに正論言うな」


「おいっ!バッカにすんなよ」


シードラゴンとの距離はだんだんと近づいていく

そしていよいよぶつかりそうになった


「じゃあなドラゴン」


「だから我はチャリだと言っているだろう」


「ドンッ!!グシャリ」


チャリはぺったんこに潰れた


「お前のことは忘れねえ、騎乗ーーー!!」


竜騎士はシードラゴンに騎乗しすぐに手懐け街は平和になった、だがその平和には二人の犠牲のおかげであることを決して忘れてはいけない






数年後


「ドラゴンか……懐かしいな、ちょっと騎乗してみるか」


竜騎士は金属でできた奇妙な形のドラゴンを再び発見した


「おっ、お前は竜騎士じゃねえか」


「お前はあの時のドラゴンか?」


「だから我はチャリだ!!」


なんとチャリは生きていた


「じゃあ行くぜ」


「待ちなさい!それは私のチャリよ」


「おばちゃん!?生きてたのか?」


「あたしがあれ程度で死ぬはずないでしょ、それで漕ぐ前に降りなさい」


「わかったよ、あっ……」


サバイバルレースはまだ始まったばかりだ

ダイコンロケットとは?

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