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3話 小さな人の村

→→→→→兄ターン



謎バリア付きの林道を、足跡や車輪の跡を励みに空きっ腹の俺達はヨタヨタと歩き続けたワケだけど、林道までの森の中の迷走とスライムとの追いかけっこで疲れ果てた俺達瀧川兄妹は一旦、道端で休むことにした。


2人とも座っている内に眠くなり、2人で食べたい食べ物のしりとりをしている内に本格的な睡魔に襲われ、俺達は道端でちょっと横になることにした。


そして···


「◯◯◯、✕✕✕✕。◯◯? ✕✕✕っ」


子供みたいな甲高い声で、外国語? で話し掛けられながら、俺達は揺り起こされた。起きてみるともう夕方だった。


起こした相手は、


「おおぅ?」


「んにゃっ?」


寝惚けてたカズネもビックリ! 白雪姫の小人みたいな格好の子供、と一瞬思ったが、すごい小柄で童顔の青年? だった。


ロバ? の荷馬車で移動中、道端の俺達を発見したらしい。


「◯◯◯◯、✕✕、◯◯」


どうも俺達を気に掛けて付いてこい、と言ってる。と思う。


「どうしよ? ヒロ兄」


「悪の第一ネオ山梨県民には見えない。行ってみっか。最悪、俺が元軟式野球部パワーで食い止めるから、カズネは逃げるんだぞ?」


「どこに逃げたらいいかわかんないよ···」


小さな馬車で小人の青年の荷物もあったので、俺達は棒切れ以外のまだ持ってた荷物を荷台に置かせてもらい、小人の青年についてゆくことにした。


第一ネオ山梨村に案内してくれるのか? それとも第一ネオ山賊のアジトに引き込まれるのか···果たして??



→→→→→妹ターン



案内されたのは全体的に小っちゃくて可愛い! 童話みたいな村だったっ。


村民が大人も子供もみんな小っちゃいよ!! カワ〜〜っっ。


ディ◯ニーなの? ピ◯サーなの? 指輪の話なの??


「ヒロ兄、どうしよう。空きっ腹に可愛い過ぎて、落差でキュン死しちゃうよ!」


「落ち着け妹よっ、どうやらネオ山梨世界は小人の世界らしいな。耳長くないけど···」


「◯◯◯、✕✕? ◯◯◯◯」


ここまで案内してくれた小人の人は、様子を見に来た他の小人の人達にロバの馬車を預け、私達瀧川兄妹を他より少し立派な家に連れていった。


···全体的小っちゃくて可愛い長老の家の小っちゃな椅子に座って、小っちゃな食器で出されたハーブティー的なお茶と、お芋とナッツ類の風味のお菓子にガッツく瀧川兄妹! 生き返る〜っっ。


と、案内してくれた小人の人が先導されて、小っちゃな少し身なりのいい感じのお爺ちゃんが出てきた。絶対、村長か長老だよ!


ヒロ兄に促されて取り敢えず私達は立ち上がった。


お爺ちゃんは首から吊るしてた眼鏡を掛けて、小さな古びた本を見ながら私達に話し掛けてきた。


「チキュウの、人、ですか? ジャパン族、ですか? 来訪者、ですか? 私達は、小さな人、です。羽根の、足。平原の、人。葉陰の、人。妖精の、親類。とも、言います。私、一番、年寄り、村、代表。保護、できる。暴れる。ダメ。ここ、静か。わかった? それで、話す、したい、事柄、終えた。···かしこ。草々」


私達は唖然として、それから叫んだ!


「「日本語だぁ~〜〜っっっ!!!」」


ネオ山梨っ、言葉通じたぁーーーっっ!!!

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