85 神獣様たちの方がしっかりしてる?
工芸神様より賜った新しい武器をお試し中。あんなに神様たちから
〖魔法を使う時に目を閉じるな!〗
と警告されていたのに、案の定やらかしたレイさん。
ピシャーンっ
『きゃあああっ』
と、グリ様に雷を落とされ、ようやく止まったレイさん。プスプス煙あげて寝てるレイさん、龍様に治療されて鎮火⋯⋯ちりちりパーマにならなくて良かったね。
〖よくやりましたね〗
〖龍もな〗
『まったく、肝心な時に役に立たない主どもだな』
『ほんとだぜ。しっかりしろよな』
〖〖うっ⋯すまん〗〗
レイさんが剣に集めた光魔法に恐れを成して逃げまくった神様たちに、危機を救った神獣様たちからお叱りが⋯
〖いやぁ~それにしても助かったよぉ〗
〖本当よね。今度こそ神殿が完全に破壊されるかと思ったわよ〗
『だよな。俺は光で目は見えないしよ⋯⋯あっ!そうだった!よくも俺を見捨てたな!視力が戻ったと思ったらあの状況だしよ!』
料理長、思い出して主神様に掴みかかった!
〖あ~ごめんね~。料理長~。でも~そろそろ勘弁かな~⋯うっぷ〗ぐわんぐわん
丸太のような腕でシェイクされて主神様の顔色がどんどん面白⋯⋯悪くなって
〖そうよねそうよね?私も悪かったわ。つい、慌てちゃってっ、でもそろそろやめてあげないと大変なことに~〗
さすがの魔神様もこのままじゃまずいと止めに入った!
〖んあ?あ、わりぃ〗ぱっ
〖ぐえっ〗どさっ
〖ちょっと大丈夫?〗
〖魔神ちゃ~ん、膝枕して~〗よよよ
〖んなっなななっ何言ってんのよ!?〗まっかっか~
〖え~だって気持ち悪いよ~助けて?ね?〗うるる
〖うっ⋯⋯し、仕方ないわね、す、少しだけだからねっ〗ツーン
〖わぁ~い、ありがとう~〗
なんか、ここだけ世界が⋯⋯
〖おい。そこのバカップル。この状況で何やってんだ。それより、謝ったって許さねぇぞ。主神様と魔神様は今晩のデザート抜きな〗ビシィ!
〖〖そんなぁ~デザートぉぉぉ〗〗ぐしゃっ
あ、主神夫婦がくず折れた⋯⋯
〖料理長、我々も必死だったのですよ〗
〖そうだぜ!そんな立派な筋肉があるんだ。自分の身は自分で守らねぇとな!〗
『あんたらそれでも神かぁっっっ!?』
〖〖神ですが、何か?〗〗ツーン
『くっそう!腹立つ!!武神!あんたはメインの肉も抜き!!工芸神はさっき言った通り飯抜きだ!!』
あ、怒りで『様』がなくなってる。
〖それはあんまりではないですか?特に私だけ酷すぎませんか?〗
〖そうだぜ!俺たちの仲だろ?許してくれよ!〗
『いいや!これ以上言うなら武神もメシ抜き!諸悪の根源の工芸神は更に一週間デザート抜きだからな!』
〖〖そんなっ許してください料理長様っ〗〗ずざーっ
『ふんっ』つーん
〖〖料理長様ぁぁぁ〗〗だばー
さっきツーンとされた料理長、見事なスライディング土下座を決める工芸神様と武神様につーんとお返し!神様なのに滂沱の涙⋯⋯
天界の皆様の胃袋を掴んで握って離さない料理長、実は一番強いかも!?
『グリと龍には、神たちから取り上げたデザートと肉やるからな。なんたって一番の功労者だからな!』にっ
『おお、それは良いですね』
『ありがとよ!』
『なんの!助けてもらった礼だ!遠慮なく食ってくれ!俺的には作る手間は変わらないしな!』ニカッ
『『違いない(ですね)な』』ニヤ
〖〖〖〖そんなぁ~〗〗〗〗がくぅっ
神様たち自業自得?
『ところで、レイはどうするんだ?』
『そうだぜ。元凶っちゃ元凶だぜ?飯抜きか?』
『う~ん、どうすっかな?わざとじゃないしな?規格外な武器をろくすっぽ説明せずに渡して試させた工芸神様の責任でもあるだろうしな。どうせ面白がったんだろ?』じとぉ
みんなお見通し!
〖ううっ で、ですが、私とて、あそこまでになるとは〗
これは困りました。矛先が私に向いてきていませんか?
〖でも~工芸神ちゃんが余計なこと言わなかったら、レイさんがあそこまで暴走することはなかったよね~?〗
〖うっ〗ぎくぅっ
あれは、私も失言であったと⋯⋯
〖そうよね?眩しいだけで済んでたわよね?〗
『あんだけ眩しければそれだけで立派な攻撃だぜ』
〖確かにな。実際、料理長は目潰し食らってたしな〗
『ああ、酷かったぜ』
〖でしょ~?〗
じっとおぉ~
〖うぐぐっ〗ダラダラ
工芸神様、何も言い返せず、嫌な汗が⋯
いけません、このままでは本当に食事抜きになってしまいます!どうにかせねば⋯⋯っ
〖それは、私も申し訳ないと思って⋯⋯申し訳ありませんでした〗
ココは素直に謝って⋯⋯
〖あら、珍しく素直ね?でも、本当は何考えてるのかしらねぇ?ふふふ〗
あんたが腹黒なのはみんな知ってるのよ
〖魔神、ひどいですね。裏などありませんよ〗
くっ、まったく信じてないという目ですね
〖それに、私を止めなかったということは、皆さんだってそれなりに楽しんでいたのではないですか?〗
私だけご飯抜きはごめんです。何とか回避、出来なければ、せめて皆を道連れに!
工芸神様、やっぱりろくなこと考えてなかった!
〖そ、そんなことないわよ?ね?〗
〖そうだよね~?〗
〖お、おう。俺たちだってレイの実力を確認しなきゃいけないしな〗
〖〖ねぇ~〗〗
〖なあ〗
工芸神の腹の中なんかお見通しよ。挑発になんか乗ってあげないわよ。
そうだよね~。
だよな。
『てか、工芸神様。いいように言いくるめて飯抜きを無しにしようとしてるな?しかも、それが出来ないなら他も道連れにしようってか?』ギロ
あ、『様』戻ってきた。腕組みして仁王立ちの料理長、目が怖い。
〖そ、そんなことは、ありませんよ。深く反省してますよ〗
くっ、い、いけませんっ。このままではっ!ならば、せめて
〖こほん。それよりもレイですよ。レイにはあれほど魔力を使う時には目を閉じるなと伝えてましたのに、あの惨事です〗
ほら、レイにも問題はあるでしょう?
〖まあ、確かにそうなんだけど、今回は工芸神に乗せられた感は否めないわよね?もちろん反省はしてもらわないといけないけど〗
〖そうだね~。あのままじゃ確かに僕の神殿、一刀両断の木っ端微塵の危機だったから~、反省はしてもらわないとだけど~〗
〖工芸神の余計な一言がなきゃ斬撃まではいかなかったよな。反省はしてもらわないとだけどな〗
『その通り。反省はしてもらうけどな』
うんうん。なんだか、皆がレイさんを擁護に向かってる?でも、反省は必須!
〖うぐぐっ〗
何故でしょう。ますます窮地にっ
『諦めろ。主』ぽんぽん
『そうだぜ。見苦しいぜ?工芸神』ぽんぽん
〖うぐっ〗
両脇から神獣たちに方を叩かれ工芸神様、トドメ!
『まあ、あれだな。レイもデザートとメインの肉抜きでいいんじゃないか?』
〖そうね~〗
〖その辺が落とし所かな~〗
〖だな〗
うんうん。レイさんの処遇も決定
〖ぐぬぬ⋯ですが、説明にはまだ続きがあるのですよ〗
まだ私の作品の出だしに過ぎません!
〖〖〖『あっ!』〗〗〗
〖そうだったね~〗
〖主神!今のうちに結界を強めるのよ!〗
〖そうだぜ!ええと、レイが言ってたアレだ!『備えあれば憂いなし』ってやつだ!〗
〖そ、そうだね~神殿壊れないようにしなきゃ~〗わたわた
『俺は結界が完成するまでレイを見張ってっ』おろおろ
これ以上被害を出す訳には行かないと神様たち、一気に右往左往
〖ふぅ⋯⋯〗
ひとまず、気をそらすことには成功しましたが⋯⋯
『やり方がこすいな、主』じとぉ
『だな。神がそんなんでいいのかよ?』じとぉ
〖うるさいですよ〗
ジト目を向ける神獣たちに、実に大人気ない態度をとる工芸神様。
『『どうしようもねぇな』』
本当に⋯⋯
『う、うぅぅぅ⋯⋯』もぞ
『あっ、起きたか』
『起きたな』
『『レイ』』
『ぅぅぅ⋯はい。おはようございます?』むくり
『おはようじゃねぇだろ』
『お前、また説教決定だぜ』ケケケ
『え?あらあらまあまあ?』
私はいったい何をしていたのだったかしら?
寝起きのレイさん。まだ状況が分からないまま、起き上がり床に座ると、その膝に神獣様たちがよじ登り⋯
『俺様たちに感謝するんだな』ふふん
『そうだぜ!お前が危うく主神様の神殿にトドメを刺すところを止めてやったんだからな』えへん
『『褒めたたえていいんだぞ』』むっふー
ふんぞり返って、褒めろアピール!でも、レイさんは⋯⋯
『え?』きょとん
神殿にトドメ?
なんの事だかまだ分からないようで
『なんだよ。覚えてねぇのか?』ペシペシ
『じゃあ、思い出せ!』ビシッ
龍様はしっぽで器用にレイさんの右頬をペシペシ。グリ様は爪先を反対の頬に。
『お前はな?工芸神様からの剣を試してたわけだ。覚えてるか?』ペシペシ
『え、ええ』
そう。たしかに剣を
『それでな?神達からキツーく〖目を閉じるな〗と言われてたのを忘れて、主から魔力を込めろと言われてた目を閉じちまった訳だ。覚えてるか?』つんつん
『は、はい』
そうだったわ、それで
『ピッカーと光らせて主に料理長の目を潰して』
『うっ⋯⋯』
あらあらまあまあ、料理長には後で謝ってお詫びの品を⋯⋯
『主のうっかり発言を、うっかり聞いちまったお前が』
『あ、あらあらまあまあ⋯⋯』たらぁ
そうだわ。光の剣を⋯
『大変申し訳ございませんでした』ふかぶか~
これは素直に謝る案件ね。
『『分かればよろしい』』
『まあ、工芸神様に任せてまた暴走されても困るからな』
『お馬鹿な主に代わって俺様たちが説明の続きをしてやる』ちょんちょん
『はい。よろしくお願い致します』
ひょいっと私から一歩離れた神獣様たちが、ここで正座を続けろと床を叩くので、きちんと座り治しましょう。
『いいか?その剣もだが、俺様たちの素材を始め、様々な貴重な素材で、これまた神が直々に創ったもんだ』
『⋯⋯』こくり
はい。重々承知しております。
『つまりだ。どれをとっても全属性持ちのお前用に創られた武器は属性に関係なく魔法を使える。簡単に光の剣を作り出せただろ?』
『はい。そうですね』
全く抵抗はなかったわ。
『剣でなくとも、その籠手、それについてる小盾。お前が言ってた小さなボーガンとかいう弓に変化するようになってるんだぜ』ちょんちょん
『え?』
左の籠手をグリ様に突かれて魔力を通すと
ぱあっ『あらあらまあまあ』
本当に変化したわ
『そこで使うなよ。目の前には俺たちがいるんだからな?』ペシペシ
『俺たちに当てるのはやめてくれよ』トントン
『はい⋯⋯』
あらあらまあまあ、しっぽと足で床を叩いて警告されてしまったわ。分かってるのに
『『信用出来ねぇんだよ』』じとぉ
『すみません⋯⋯』
あらあらまあまあ、仕方ないわね。自業自得かしら⋯⋯
『続けるぞ。お前の前世の知識を面白がった工芸神、武神、鍛治神はまだまだやらかしてるからな』
『例えば、メリケンサックとかいうやつ。それには俺様グリフォンの爪と、今は地上にいる虎の爪』
『メリケンサック⋯⋯これですね』
手にしたそれは、何だか突起の一つ一つから何やら異なるすごい力を感じるのだけど?
『もちろん俺、龍の爪だけじゃなく、俺たち神獣の長、獅子様の爪も』
『えっ?』
今、なんて?獅子様って、主神様の?
『何驚いてやがる』ふんっ
『こんくらいで驚いてんじゃねぇよ』ふんっ
『は、はあ⋯⋯』
こんくらいって⋯⋯すでにキャパオーバーなような?
『だから殴るだけじゃなく』
『斬撃も出来るし、魔法も出せるからな』
『え?斬⋯⋯』
げき?メリケンサックじゃないの?これ⋯⋯
『何が不思議なんだ?』シュッ
『俺様たちの爪だぞ?』シャッ
『そ、そうですね』
そうですよね。そのくらい、朝飯前の当たり前ですよね?あは、あははは
『『それから』』こんこんこんこん
それから延々と、様々な武器について半分説教のような説明が続けられた。
『『だから、魔力を込めすぎんじゃねえ!俺たちを殺す気か!』』
『すみませんっ』
その間、神様たちは⋯⋯
〖主神!早く早く!〗
〖待って、もう少し~!魔神ちゃんも〗
〖私はこっちで手がいっぱいよ!〗
〖えぇ~〗
〖料理長!もうちょいしっかり支えてくれ!〗
『分かって⋯⋯あっ!工芸神様逃げんじゃねぇ!』
ぎくぅっ〖ひ、人聞きが悪いですね。私はこちらのヒビをですね〗
〖『白々しいんだよ!』〗
神獣様たちが頑張って被害を出さないように説明を続けている後ろで、必死に神殿の結界や壁を補強をしていたのでした。
『あらあらまあまあ、神獣様たちの方が、実はしっかりしてらっしゃる?』
『今頃気づいたのか?』
『主たち、抜けてるからな』
『『しっかりせざるを得ないだろ?』』
『あらあらまあまあ⋯』
なんと返せば良いのかしら?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
こちらも大変お待たせしました。毎日、ちびちび書いては消して書いては消して⋯何とかこんな感じに⋯
中々、書けなくて申し訳ありません。お読みいただいてありがとうございます。
テレビでもやってますが、また例の感染症が流行ってますね。看護師の友人が、入院出来る人数を越してるのに上が受け入れて来ると悲鳴をあげています。医療従事者の方々の方が体に心に悲鳴を上げているようで、本当に申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちと、ぐちゃぐちゃですが、どうかご自愛ください。
私の職場でも何人か出て、人手不足で大変でした。クーラー入れているからついつい換気をしなくなるのと、やはり、意識低下が原因みたいですね。私はずっとマスクしてるので、顔がヒリヒリしてます。
今は加えて暑さと、地域によっては大雨で大変なことになってますね。どうか安全と健康にお気をつけ下さい。
ブクマなどありがとうございます。なにより、お読みいただきありがとうございます。




