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響は、新たな強さを求めボスモンスターへ挑む。

無事、ダンジョンから帰還した響。

新たな力を求めボスモンスターへ挑む!?

そして、その先に待っていたものとはーー

ここから響の無双が始まる!?

 地上に帰還した

あの絶望的な状況から生きて帰ることができた。

15階層は陸のダンジョンの中では上層部に位置する階層だ。

それでも死ぬ寸前だった。レベル2にならなかったら確実に。

運が良かった。努力が報われた。

 ダンジョン内で少しでも異変がある場合はギルドに報告しなければならないので、俺はギルドへ行くことにした。

 「響くんレベル2になったのー!?」

 そうか。2年前からずっとこの人に面倒見てもらってたからな。喜んでくれて良かった。

 2年前、初めてギルドを訪れて対応してくれた時から俺の担当をしてくれていたレオナさんと、2人で喜びを分かち合っていた。

 レオナさんは2年間俺がレベル2にならないことを心配してくれていた。そして俺はこの人をとても信頼している。

だから俺はダンジョン内で起きたことを全て話した。自分のステータスや2つ目のスキルのことも。


ーー「そんな事があったんですね。ダンジョンの地割れはとても珍しいのでこちらで対応したいと思います。、それよりも、2つ目のスキルって、それと封印?呪い?、こちらでも分からないことはたくさんあります。これはギルドの上の方に報告したら響くんに負荷がかかるかもしれないので私が調べておきます。まぁとにかく、レベル2おめでとう!」

 彼女は笑顔で俺の幸せを祝ってくれた。

「ステータスももう一流冒険者と張り合えるくらいになっていますよ。これからも頑張ってください。そして何かあったら私を頼ってね。」

「ありがとうございます。」

そんな会話をして俺はギルドを去った。

 俺はまだ少し強くなっただけだ。

俺はそれからも毎日毎日ダンジョンへ潜り続けた。

「うぉぉーー!」

ゴブリン、オーク、ケルベロス、10層までに出てくるモンスターは簡単に倒せるようになった。

「そろそろ10層のボス倒しに行くか。」

ダンジョンには10階層ずつにボスモンスターが出現する。

そのボスを倒さないと次の階層に行けない。

まぁ、前のようにダンジョンに異変がある時には次の階層に行けるがそんなことは滅多にない。

俺はもっともっと上にいきたい。

だから、「まずは10層ボスからだ。」

 10層ボスは「グリム」という猫型モンスターだ。

体長約5メートル、黒い爪での攻撃が厄介だ。

そして何よりコイツにはスキルがある。

 今までのモンスターは初心者スポットと言われるだけありスキルを持つほど強いモンスターがいなかった。

グリムのスキルは「闇属性ダクト」という魔術だ。

この世界の魔物は魔術を使う。

 今の俺に勝てるかは分からない。けどこのままだと前に進めない。やるしかないんだ。

俺は決心を固めた。

「今までの戦闘でだいぶ強くなった。ステータス!」


 名前ー 鳴神 響

 レベルー 8

HPー 1842

MPー 248

SPー 789

スキルー 鑑定

      エフージオ


 エフージオのおかげで倒した相手のステータスを吸収できて大分ステータスUPした。しかし今までのモンスターはMP、いわゆる魔法を使うための数値、魔力量がほとんどなかったためあまり増えていない。

だから力と速さで押し切るしかない。

「よし、行くぞ。」

そう言ってボス部屋の扉を開いた。


ーー「鑑定!!」


 名前ー グリム

 レベルー 27

HPー 1467

MPー 6427

SPー 342

スキルー 闇属性ダクト


 やはり化け物だ。10層ボス攻略している冒険者はわずか2割ほどの数だ。化け物で当たり前なんだ。

普通の冒険者ならパーティを組んで挑む。

だが俺は強くなるためあえてソロで挑む。

「グリムー!お前に勝つ。」

「グォォーーー!!!!」

俺は短剣でグリムに切り掛かった。

「くっ、浅い、、」

思ったより刃が通らない。外皮が硬い。

「うぉぉーー!」

こんなところで止まってられない。勝つんだ。

俺は鍛えてきたステータスと未熟な剣術でグリムいに張り合う。

スピードは俺の方が上だった。

徐々にダメージを与えていく。HP1467からHP276まで減らした。

「よし、これなら。」

この一撃で、そう思って剣を振り上げた時。俺の前に黒い玉が見え、気がついた時には壁まで吹っ飛ばされていた。

「か、かはっっ、、、」

い、息ができない。苦しい。黒い玉が当たった瞬間体の内部が弾けた感じがした。

ここで相手のスキルを思い出す。

「こ、これが、奴のスキル、ダクト。」

モンスターを倒しまくって得た沢山のHPもこの一撃だけでそこを着きそうだ。

やはり、俺には勝てない、のか。

「信じてる。」

あぁ、冬香の言葉が頭をよぎる。

強くなる。そう決めた。だから、

「俺の邪魔を、、するな!」

消耗してるのは相手も同じ。

ダクトを避けながら戦う。

それから30分激しい攻防が続いた。

よし、あと一撃!!

「うおぉぉぉぁぁぉーー!!!!」

俺は剣を振り下げる、と同時にグリムは消滅した。

「勝った……勝った!うぉぉ!!」

 俺はさけんだ。

勝ったんだ。前までレベル1で何もできなかった俺が。

誰からも見下されてた俺が……

嬉しさのあまり泣いてしまった。

あとは、これで強くなれたのかどうかだ。

「ス、ステータス。」


 名前ー 鳴神 響

 レベルー 17

HPー 3315

MPー 667

SPー 1131

スキルー 鑑定

      エフージオ

      闇属性ダクト


「す、すごい!」

驚きのあまり声を出してしまった。レベルは9も上がり、ステータスは倍以上になっている。。そして何より、スキルを吸収することを忘れていたためとても驚いた。

「これで、攻撃魔法を使える。」

スキルは強力だ。

 そこでこれからの目標を一つ立てることにした。

それは、スキル持ちのモンスターを倒して沢山のスキルをゲットすること。

俺はもっともっと強くなれる。

そう決意した時、ガチャガチャっといって、なんか前にある宝箱らしきものが開いた。

「あぁ、これが階層ボス撃破のダンジョンからの報酬か。」

そう。階層ボスを倒すと宝箱が出てきてランダムでアイテムなどが出るとレオナさんが言ってた気がする。

「何が出るかなー。」

ワクワクしながら宝箱の中身を見る。 すると、、、

そこには一本の剣が入っていた。

気になったので鑑定してみた。

「鑑定!」

すると、

「賢者ブラストの剣……賢者の剣で、真の強者の前にしか出てこない幻の剣。過去この剣を扱えたのは、魔王討伐を果たした賢者ブラストだけだという。」

 色々つっこみたいところがある。

賢者? 幻? ブラスト? 魔王?

よく分からないがとにかくすごいオーラを発している。

まぁ俺の前に出てきたってことは俺のものだよな……

そういって剣を握ると、

「すごい手に馴染む。長年の相棒みたいだ。」

 本当に長年扱ってきたかのような扱いやすさだった。

俺はこの剣を相棒にすると決めた。

「お前の名前はブラックスターだ。」

うひょょー。俺の厨二心がくすぐられる。

 その後俺は地上へ戻ってレオナさんに色々と報告することにした。


ーー「1人で10層ボスを倒したぁーー!?」

 レオナさんはびっくりしてた。

「なんでレベル8でそんな事が……それとその腰の剣。すごい年代物っぽいけどなに? それとステータスもぐんっと上がってるけど、やっぱりエフージオの力なの? それとそれとスキルも新しく追加されたんだねー。それとそれと……」

俺は質問攻めにされ結局全てを話すことにした。

「そ、そんな事が。」

 レオナさんは俺の話を聞いて開いた方が塞がらなくなっていた。

そしてレオナさんは俺に聞いた。

「昔のおとぎ話にブラストっていう大賢者と魔王の戦いがあったけど、あれは実話って事?」

「はい、多分」

「また、私の方で調べてみるね。」

「ありがとうございます。」

 レオナさんには本当に感謝だ。

今までも支えてくれて、親身になって話を聞いてくれて、信じてくれて、何から何まで力になってくれる。

俺にできる恩返しは強くなって喜ばせる事だな。

そんなことを思った。

「あぁ、そういえば響くん、君の強さを見越してあるミッションをうけてほしいんだけど……」

 ミッションとはギルドが冒険者へ直接頼むものだ。

強くなれば強くなるほどミッションの数も増えていくだろう。

「お、俺に、ミッション!!」

俺は目を輝かせた。

強くなった証だ。

「ぜひ受けさせてください。」

「わかった、ありがとう。それでミッション呪い内容なんだけど、それは、南のはずれに「失われた森」ってところがあるでしょ。そこには古い建物があってその建物で初代剣聖、マーリンが死んだっていう噂があるの。そしてここ最近その建物で奇妙な呻き声が聞こえるらしくて、その声の正体を突き止めてほしいの。」

 なかなかに難易度が高そうだ。

それでも俺は少しでもレオナさんの力になりたいと思いミッションを引き受けることにした。

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