パーティ対抗強さ比べトーナメントの結果とは!?
新たに結成したリトルアドベンチャーズはイベントのトーナメントでどこまで上り詰めることができるのか。
いよいよイベントが始まる。
響たちはこの1週間ダンジョンに潜り続けてチームワークUPに励んだ。
冬香もヴォルガも、響にとってとても頼れる仲間だ。
「はーい!そろそろパーティ対抗強さ比べトーナメントが始まりますよー!!優勝候補はやはり前回王者の白の立神でしょう。しかし最近新たなパーティができたらしく、そのパーティには前回イベントの1位とか2位とかがいるとか、いないとかー、今回もたのしんでいきましょう!早速初戦に入ります。第一試合の勝負はリトルアドベンチャーズ対クラッシュアンドクラッシュー!」
クラッシュアンドクラッシュは超攻撃型パーティだ。
リトルアドベンチャーズもどちらかと言えば攻撃型パーティだろう。
どちらも守りのポジションがいないので攻撃をするしかない。殴り合いを制するしかない。そう思っているだろう。
だが、響はこの1週間自分の体に手に入れたスキルをひたすら馴染ませた。もはや不可能なことなどないのではないか。
「それでは、はじめ!」
「何だ、子供ばかりじゃねぇか!」
「一瞬で捻り潰すぞー!」
「子供に負けたら恥ずかしいのでは?」
「まぁこんな奴らに負ける気しないな!」
「私たちの力を見せつけよう。」
そうして相手は攻撃を仕掛けてきた。
そしてその相手は勝手に吹っ飛んだ。
「て、テメェら何をした!」
「危機回避、And、リフレクション。」
危機回避は常時発動型なのでそれで危機を感じた方にリフレクションを放てば相手の攻撃はそのまま相手に返っていく。
響はこの1週間この2つを体に馴染ませたのだ。
そして相手は超攻撃型パーティ。効果は抜群だ。
「そ、そんなのなしだろー!生まれた時から不公平だ。」
「何を言っているの。これは響の努力の結果よ。あなたは3年間毎日20時間ダンジョンに潜ったことはありますか?」
「あるわけねぇだろ、そんなことしたら死んじまうぞ。」
「響はそれをやっていた。これだけ強くなって当然よ。」
「ありがとう。冬香。それじゃあ勝負を決めよう。ブラッドソード!」
空間の至る所から血の刀がクラッシュアンドクラッシュ目掛けて飛んでいった。そうして勝負はついた。
「勝者、リトルアドベンチャーズ!」
「何だあのパーティ。」
「圧勝だったぞ。」
「てか、まだ力の1割も出してない感じだったけど。」
そこら中から響たちのの噂をする冒険者が出てきた。
そうして響たちはこのイベントのダークホースとなった。
「次の試合は白の立神対スペシャルピープル!それでは、始め!」
「よし、エレナはみんなに付与魔法をかけて、フウカは後ろから援護。ダビルは前衛でみんなを守れ。俺は前衛で斬り込む。」
ローディウスの的確な指示で白の立神は動く。
そうして勝負は一瞬だ。
「うおらぁー!」
とローディウスが双剣で切り込み
「ウィンドカッター!」
とフウカの魔法が飛んでいく。
ダビルの出番はなく終わってしまった。
「勝者、白の立神。」
まさに圧倒的だった。これが白の立神。と響は感嘆の声をあげた。
冬香は白の立神と遠征に行っていたので改めて凄さを実感した。
ヴォルガはあんな強ぇのと戦えるのか!と喜んでいた。
そうして2回戦
「続いての対戦カードは、リトルアドベンチャーズ対シールドアンドシールド!」
「先ほどの戦い見せてもらった攻撃を跳ね返すスキル。だが俺たちは守りのチーム。お前のスキルは無意味なのだよ。」
シールドアンドシールドは名前の通り超防御型パーティ。
「それでは、始め!」
「なんかあの人たち俺らに攻撃手段はないとか思っているらしいからヴォルガ一発かましてきてくれ。」
「よっしゃー!!俺の出番!!」
「フレイマーズオリジン!」
そうして放たれた炎は一瞬で相手の盾を溶かし、相手自体も焼き払ってしまった。
「勝者、リトルアドベンチャーズ!何だこの攻撃力は!前回イベントよりも威力が上がっていないか!!」
そう。響も冬香もヴォルガも1週間ダンジョンに潜り続けていたのでレベルも相当上がった。
その後も勝ち進んだ。ほとんどのパーティはリフレクションだけで自爆していった。
そして決勝の相手は白の立神。これでトータルアース最強パーティが決まる。
「いよいよ決勝の時がやってきましたー!!
リトルアドベンチャーズ対白の立神!どちらが勝つので しょうか!それでは、始め!」
「やぁ響ー。こんなにすぐ再戦することになるとはな。」
「冬香ちゃんも強くなったかしら?」
「俺たちは強くなりました。」
「私ももう負けません。」
「俺を忘れるなー!」
両者ライバル意識があるのでもうバチバチだ。
「身体強化、防御力強化、魔力強化、動体視力強化、攻撃力強化、体力強化。」
エレナの強化魔法が白の立神にかけられる。
「いやいや、かけすぎだろ。こんなん勝てるのか?俺の鑑定で見る限りあの強化によってステータスが3倍以上に引き上がっている。」
「3倍!?」
「ああ、俺らのステータスとは比にならないくらい強い。多分リフレクションで跳ね返さないほどだろう。」
響は落ち着いて状況判断をする。
「粘糸、硬糸、発動。」
響がそういうと、蜘蛛の糸がそこら中から出てくる。
「これで少しは攻撃のクッションになるはずだ。」
「ありがとう。」
「一点特化アイシクルアロー!」
冬香がそう唱えると、エレナの方に強大な力を持つ氷の矢が飛んでいった。
一点特化はその名の通り一点に力を集中させることでより強い力をぶつけられる技だ。
だがその氷は、
ガギィィィン!!!!
と言って大きな盾に止められた。
「エレナを潰されたら困るからなー。この攻撃止められたのも付与魔法のおかげだし。」
これが大楯使いの防御力。と圧倒される冬香。
そして響はブラックスターを手に取った。
「三の剣、光の剣!」
「何だこれ眩しい、目開けれねぇ。」
光の剣によってローディウスたちの目は開けられなくなった。
「今だ!ヴォルガ!!」
「マイティーズオリジン!」
最高火力をぶつけるヴォルガ。
だが、
「ハードシールド!」
「カウンターウィンド!」
その攻撃を大楯のシールドでいなし、フウカのカウンター技で響めがけてぶつける。
「響ー!!」
「響。」
ヴォルガも冬香も響は死んだと思った。
フウカのカウンターは攻撃を何倍にも跳ね上げて返す。
ヴォルガの最高火力の何倍もの力はどんな冒険者でも受け切れないだろう。
だが響はというと、
「六の剣、クリンチ。」
と言って剣を振り翳した瞬間
強大な攻撃は消滅した。
クリンチ。この技は剣と攻撃の間に存在する魔力を0.00002度ずらすことによって空間の歪みを作り消滅させるという剣聖マーリンの得意技だ。
0.00002度に完璧に揃えなければならないのでものすごいコントロールが必要だ。
響はそれをやってのけた。
「今のはマグレだ。」
そう。響は今までこの技を成功させたことがなかった。
それをこの土壇場で成功させる響はやはり剣聖賢者に選ばれるだけある。
「八の剣、天からの神剣!」
響は畳み掛けるように技を撃ち相手をボロボロにした。
「まだ生きているか。冬香、あれをやるぞ。」
「了解!レッドスピア・改!」
そう言った冬香はなんと響の方に高火力技を撃った。
「四の剣改、レッドスピアニング、光源の荒鷲!」
冬香の魔法はブラックスターに吸い込まれ響の攻撃に変わった。
「なんだ、それ!」
これこそが響たちの1週間の成果だ。
冬香もヴォルガも響の剣に攻撃を上乗せできるようになった。
「勝者、リトルアドベンチャーズ! まさかの優勝候補敗れるー。リトルアドベンチャーズ優勝です!」
響たちは優勝した。
これは努力の結果だろう。
そして多額の報酬を受けることもできたので、
「引っ越しをしましょう、みなさん!」
響たちは予想はしていたが、帰ったらリンが真っ先に響に向かって言った。
ということでネバエンは引っ越しをすることになった。
「ここはどうですか?結構お広いですよ。」
響たちはこれから暮らす家を探していた。
「ギルドからも近くてダンジョンの入り口も近いね。」
「でも、ボロいね。」
「そうだな。」
「おっ、ここ綺麗。」
「でも、狭いね。」
「ここは、逆に大きすぎるね。」
ーー「ここよくないですか?響さん。」
「確かに綺麗だし周りの風景も落ち着くね。」
「でも、ギルドとダンジョンから遠くない?」
「俺はそれでもここが気に入ったぞー!!」
「確かに俺もここはいいと思う。」
そんな感じで響たちの新しい家は少し王都から離れた山に囲まれた広くて綺麗なところとなった。




