バラに―、大祭一日目中篇
川の色は茶色くとてもじゃないがすんでなどいない
そして、この川というか、この国全体に漁師などいない
魚は最もけがれているとして食べないのだ
それはともかく
縮れ毛は、自分の服が濡れているのに気付いたが、まぁ服とはいっても布と
パンツみたいなものと、むねにまくものである
動きにくくはあまりならないだろうということを知っている
「ひどいめにあったっすよ」
「、、、、、、、、、、、だめ、しちゃだめ」
「はい」
三日後ーー一つの村に来る
のどかだ、いやまぁ、首都からして大半の人が働いておらず
この国で農業って言っても、種まいておけばいい、焦ったところで暴風雨が来れば終わりさーー
というものなので、ひま
視界いっぱいに畑が見える、まだ見える、もっと見える、もっともっと見える
この国では、普通である、、、それはそれとして
高い山が見えてきた――あの山のちょうど中腹に「武器」があるらしい
ただし、山は途中から雪が降ってる上に、、、てすりもなく、森とがけをのぼることになるけどな
鎖なし
食料なし、水なし、替えの服装なしの
割と絶望的な登山開始
「、、、、、はぁはぁ」
クールの消耗が激しいが、ここでクールをおぶるとっこっちまで体力を消耗して
共倒れになるので、待つしかない
この国の平均気温は高い、湿潤きと、からっとした暑い天気の季節が交互に来る
だからこそ、自然は豊かな恵みを保証してくれるのだが、、、暑い
普段は、慣れてるからそこまででもないが、、、運動すると暑い
、、、だから、運動あまりしたがらねぇんだよこの国
それはそれとして、のどが渇き、、、汗だらだら
割とまずい現状である
「おれ、森で水探してくる」
「あ、おい、、、、戻って来いよ――」
その声は遠く離れていった