バラにー。大祭一日目
一人も新人来なかった
実は神亀に選ばれた者たちは「15」ほどある「縁」と呼ばれるグループから自分が行くところを決めるのだが
一日目はだれも来なかった
それで困らないのはすでに大量の人がいて、かつ割と細かいこと気にしないこいつのとこくらいだろう
「なんだよ」テルテル坊主もとい、緑雲
「行っとくけど、うちだって人数多いから財政が大変なんだぜ」
肩をすくめる
「それに、少ないところには少ないところの味があるだろ、」
こんこんとノックオンがして
「お嬢様ーー」腕を高く上げる縮れ毛、の女と冷静そうなぴっちりしたスーツ姿の女性
「ちょうどいいところに来ましたわ、3人で言ってきてもらいます――特に緑雲
わたくしを驚かした罪は重くてよ」
「へいへい」
「うったらばーとらぱだー」指をパチンとならす、サンスクリット語で聖なる火を維持しようとする献身
を意味して
5つの能力があるのだが、「上」から特別緊急の時を除き「2つ」のみとされている
ので、ふたつのうちの一つ
八本の腕と、3つの顔を持つーー鬼になると、二人分の荷物と一週間分の料理
自分の団への手配を済ませ、船着き場に行く
実は昨日のうちに、誰が行くかは別にして、新たなる「武器」金属武器
が発見された、そこまで船に乗っていくのだ、陸を行くには今、馬がないし
それに、盗賊、食人鬼がいるかもしれない
だがまぁいつものことながら、船が街を離れ森に入ると果物がいっぱいなっていておいしそうである
果物屋に行けば、食べれないこともないがやはり、森で食べる簿が風情があるというものだ
ただし、どちらにせよ今の時期はマンゴーとバナナしかないが
「もう我慢できないっす」
猿人族である、縮れ毛は船から期まで飛び乗ると、腕を伸ばし猿のようにわたり、バナナをつかんだ
「ん」
下にはわにが口を開けて待っている
「うわわ、うちは食ってもうまくないっすよ」
しかし、とびかかるわにーーしかし、猿の動きで木登りをして
かわす
船は遠ざかりーー船に移るにはわにを超えるしかない
彼女は自ら川に飛び込むと、
水中で、ゆらゆらと動物の動きをマネする
そして、バナナを空中に放る
これは構えだーーそして、服からベルト状の剣をだし、左右の手に持ち替えながら
くるくるくるくると、刃風(う‘ぁるわーり)をだし、
とびかかってきたわにを切る、、、いや、バナナを斬り
高速で切られたバナナはわにの口にものずごいいきおいではいりーー吹っ飛んでいく
「待って、姉さーーーーん」
全力で船まで泳ぎながら、叫ぶ