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大祭の始まりを告げる風

ドアを開けたら、テルテル坊主のなりそこないみたいな恰好の馬鹿がいた


思わずドアを閉める女「まぁ、あれだよ別に私だって好きでこんな格好してるわけじゃないんだぜ」


「そう、なのですか?」

白い布を脱いだ、一見15,16くらいの仮面をかぶった女に冷たい視線を注ぐ


警戒されている当たり前だ「ちよっとお嬢に用があってね」


お嬢ーー、かの大天才呪術師の、養子でありその才能を一切継いでいない


昔から友達も多く、人に恵まれ「ずるっ」


「お、お嬢様ああああああ」

こけた

「お嬢様、お嬢様」「はいはい、大丈夫かっと」

その手を取り起こす


「まったく、気をつけろよなーー私と同じ、「神亀」に選ばれたんだろ


神亀ーーこの、宇宙そのものを支えているといわれる亀であり、


神の亀は選ぶ、それは


、27つの月の精霊が宿りし、「武器」(アストラ)に認めてもらうことで

その力を譲渡される「試練」に挑む者たちを


彼ら自身の手で27つの力を集め、「聖山」力を捧げるとき


神亀は、再び千年世界を存続させる力を持つのだ


彼らの敗北は―――世界の終末だ、とはいえある意味では宇宙本来生成消滅を繰り替えすものだから

永遠の終わりではないし、今回を乗り切ってもいずれ世界が終わるという言う意味では

無意味であるが

「別にこけてなどいませんわ、お気遣いなさらなくて結構よ」


きれいな黒い髪をなびかせ、頬をプイっと横にそらす少女

別に機嫌が悪いのではなく、単にこういう少女なだけなのだが


「もうそろそろ、新人が選ばれる頃かしらね」


彼女らは、遠くの聖域に目付けるーー一年に一度の大祭が始まろうとしていた







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