5/14
05.復活
ラオネから雑に送りだされた俺は、やってやるぞ! と意気込みながら復活までの僅かな時間を感じていた。
予習は完璧。魔王の攻撃も怖くない。いや、怖いけど、初見だった先ほどよりは全然気が楽だ。
ドクン、ドクンと心臓が鼓動する。
焦るな、俺ならやれる。
復活まで短い時間のはずなのに、妙に長く感じる。
知覚が限界まで引き延ばされている感覚。俗にいうゾーンというものだろうか。
これならイケると確信した。
止まっていた時が動き出そうとしている。
きらきらと光が舞い、俺の体が復元され。
ドンという音と共に。
臓物が撒き散らかされ、俺は死んだ。