孤独が蝶
掲載日:2026/11/05
『こどくな蝶』という詩を書いたさ
そんな詩を
『蝶が孤独な訳でもなく
孤独が蝶なのかもしれませんね』
とか云われた日には
そのお勧めを断り切れないおのれの
未熟にだけすこし悶えたりして
疚しさを心の洗濯バサミに吊るして
時の過ぎゆくまで孤り
いたいげな夢をかかえこんでみたりしたよな
あのよる
一片の心の破片がこの目に突き刺さって
旅人になろうと決めたのだったか
『こどくな蝶』という詩を書いたさ
そんな詩を
『孤独が蝶』だと云ったヤツ
そんなヤツだけが
僕を信じてくれているのかもしれない
夜が必ず更けてゆく
そんな美しい真実に似て




