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【5/2コミカライズ一巻発売】【完結保証】およそ100年幽閉されていた魔術師夫婦は世界を巡る  作者: 吉野茉莉
第三話 名誉ある死

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第三話 名誉ある死 ③

「二人とも魔術師だな」


「ああ」


 男は杖ではなく銃を持っていた。体格は大きく小さくもない、アランと同年代か少し上のようにも見える。右目が髪で隠れていた。


「なぜ結界を破壊した?」


「それは、申し訳ない。ちょっとした行き違いだ」


 アランが私の代わりに謝る。


「余計なことをしてくれたな。街に対する敵対行為だということくらいはわかっているだろうな」


 圧力を感じる言い方だ。男が立ち上がる。


「チェンミィだ」


 男が名乗った。


「私はアラン、彼女はエミーリアだ」


「どうしてこの街に来た」


「立ち寄っただけだ。あなたが嫌がるなら、すぐにでも出て行く。転送門の場所だけ教えてくれればいい」


「そうか」


 チェンミィが返す。


「あっちの街に雇われたわけではなさそうだな」


「あっちの?」


 チェンミィが窓の外を銃で指した。


「違います」


 私が答えた。


「だろうな」


「どうしてそう思うんですか?」


「この街に一番近い転送門は向こうの街のそばに繋がっている。そこの転送門は監視しているし、そこから来ていないのは確認している。だからお前達は歩いてきたか、別な転送門から来たかだ」


「ケーリュのいた街の転送門から来た」


 ケーリュの名前を聞いて、チェンミィが頷いた。


「……ああ、なるほどな、あいつの名前を知っているってことはわかった。だが全部を信じたわけじゃない。俺が結界を張り直すまでここにいてもらう。下には下りるな、さっきの二人が見張っている。それからのことはまた後で話す。手荒な真似はしたくない」


「わかった」


「椅子はないがそれくらい我慢してくれ」


 そう言い、チェンミィは下りていった。

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コミカライズ!
【竹コミ!連載中】およそ100年幽閉されていた魔術師夫婦は世界を巡る
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