4.ここはどこ?俺は誰?
――――誰かが知らない名前を叫んでる。
うるさいなぁ、と思いながら目を開けた。
どこだここは・・・・?
おぉ、これが「知らない天井」ってやつか。
なんてぼんやり思っていると、目の前に人の顔が現れた。
あ・・・・彼女だ・・・・また会えた・・・・
「リュカ!大丈夫?」
リュカ・・・・?俺の事?
よくわからないが返事をする。
「はい・・・・」
「急に倒れたから心配したのよ!大丈夫?どこか痛みは?」
ん・・・・車にはねられた割には、元気だな。
「さほどないです。それより・・・・・
あなたは大丈夫ですか・・・・?」
「!?」
あ・・・・まずかったか?
泣きそうな顔をされてしまった。
「何言ってるの?
私は大丈夫よ。
あなたって・・・・・
私はアリスよ、アリス・エルドレット!
あんたの幼馴染でしょ!」
「え———?」
俺がポカンととしていると
「いやだ、まさか記憶がないなんて言わないよね?」
やべ、また泣きそうな顔してる。
やめてくれ、どうしたらいいかわからなくなる。
彼女は本物のアリスだったのか?
もしかして・・・・コスプレイヤーとかなの??
頭が「?」でいっぱいになる。
でもとにかく今は、この泣きそうな顔をやめてもらいたい。
「あぁ~・・・・う、うん、そうだったな。
悪いな、なんか心配かけて」
「!!」
「ヤダ、あんたがそんなしおらしい事言うなんて・・・・
やっぱまだどっかおかしい!?
待ってて、今ロランを呼んでくるから」
そう言って彼女は小走りに部屋を出ていった。




