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24.森の中で(2)

明日の更新ができなくなったので、今日投稿します。


1日目の野営は何事もなく終わった。

これからは森の深い部分に入っていくから、気を引き締めなければ。

毒のあるモンスターも出てくるらしいし、サイズも中型のモンスターが多いようだ。


昨日まででレベルがまた少し上がっているから、アリスは新しい魔法を覚えた。

ロランも剣さばきが良くなったと言うし、俺の弓も威力が上がっている気がする。

日に日に皆が強くなっていくことに、安心感があった。

この調子で、森を安全に抜けられるといいのだが。


森は深さを増して、天気は良いのに薄暗い。

うっそうとした木々に囲まれ、日の光がほとんど届いていないようだ。


「すごい深い森だね・・・・

 何か出そうだなぁ」

アリスが不安げに言う。


「俺たちレベルも上がってるし、夜と違って今はまだ危険が少ない時間帯のハズだ。

 ここを早く抜けるためにも、少しでも先に進もう」

ロランが励ます。


「うん、そうだね!

 私も新しい魔法を覚えたし、使える回数も増えたし!」

得意げなアリス。

ロランの励ましは、効果絶大のようだ。




ふと、先頭を歩いているロランが足を止めた。

と、同時に嫌な臭いが鼻をついた。

何の臭いだ?

生臭いような、さびた鉄のような・・・・

かいだことのない臭い。


「おい、ロランどうしたんだ・・・・・」

声をかけると


「やばいぞ・・・・」

青ざめた顔をして振り返った。


なおも漂ってくる生臭い臭い。

嫌な予感がする。


「アリスはちょっと後ろを向いててくれ!

 いいと言うまでそのままだぞ!!」

俺は言った。

多分・・・・・見せられないものがあるに違いない。


ロランの隣に立つ。

「!!」


そこにあったのは・・・・・

昨日会った山賊みたいな男と、細身の男が血まみれになって倒れている姿だった。




「大丈夫か!?」


ロランが声をかける。

すでに返事はない。

どのみちこの様子では助からなかっただろうが・・・・


こいつらのレベルがいくつかは分からないが、こんなになるまでやられるなんて・・・・

一体どんなモンスターにやられたんだ。

それにあのもう1人の男は?

乗っていた馬はどうしたんだろうか。


「リュカ」


硬い声でロランが言う。


「もしかしたら、ボス級のモンスターにやられたのかもしれない。

 あいつらが主と呼んでいたやつだ。」


「なんだって!?」


「可能性は充分にあり得る。

 彼らには申し訳ないが、今は一刻も早くここから立ち去ろう。

 俺たちも二の舞になってしまうかもしれない」


ぐっ・・・・

その通りだ。

目の前の惨状を自分達に置き換える。

身震いがした。


「な、何・・・・?

 一体どうしたの!?」

不安がるアリス。


「いや、大丈夫だ。

 このまま少し引き返して、それから脇道を探そう。

 この先は通れなくなっているようだから」

ロランがつとめて冷静に言う。


「わ、わかった」

嘘の混じるその言葉に、アリスは黙ってしたがってくれた。


俺たちは言葉少なく、もと来た道を引き返した。

多分ロランも考えていることは同じだろう。

最悪の展開を、何とか避けなければ。


暗い森はまだ続いている。

慎重にモンスターを倒しながら進んでいく。

と、見かけないモンスターに出会った。


熊のような姿をしているが、頭には小さな角が生えている。

大きさは大型犬くらいだろうか。

他のモンスターと違って攻撃してくる気配はない。

が、前に進むためには倒すしかないのか。

ロランが剣を振り上げた瞬間


「ダメだ!!!!」


大きな声が響き渡った。

声の方を見ると・・・・

馬に乗ったあの冒険者だった。


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