22.
すみません、タイトルが決まりませんでした
次の行き先を決めるべく、俺たちはこの街のギルドを訪ねた。
真新しい建物は、いかにも都会的な雰囲気だ。
受付に座るガイドに、この近辺のダンジョンと街の情報を聞く。
「そうですねぇ、お客様方のパーティーのレベルでしたら・・・・
少々お待ち下さい」
「こちらなどいかがでしょう?」
数分後にガイドが提案してきたのは、王都の郊外にある森の中を通るものだった。
「ダンジョンではありませんが、モンスターの生息する森です。
今までに遭遇したことのないモンスター等もいると思いますよ。
ただし気を付けて下さい。
ごくまれにですが、ダンジョンのボス級のモンスターが現れることがあります。
その時は・・・・何としても逃げて下さい」
ガイドが神妙な面持ちで言う。
俺たちでは絶対に歯が立たないレベルのモンスターなんだな、と悟った。
「この森を抜けるとまもなく、王都ヒルデガルドが見えますよ!
宿なんかもお高いですけど・・・・
一見の価値はあると思います!!
私も実は、泊まりたいと思ってるお宿があってぇ~
お金が貯まったら、友達と行こうって約束してるんです!
っとと、すみません、関係ない話でした」
ずいぶんとおしゃべりなガイドだな。
「時間の許す限り、森の中でじゃんじゃんギルを稼いじゃってください!
そしてゼヒ、王都ヒルデガルドで素敵なお宿にお泊り下さい!」
最後の方は、元の世界の旅行会社みたいなことを言って終わった。
アリスはそのおしゃべりなガイドの話を、楽しそうに聞いていた。
森を抜けるには、2日~3日かかるだろうと言われた。
夜行性のモンスターは少ないが、ゼロではない。
火だけは絶やさないようにとのことだった。
森の真ん中あたりが一番ボスに遭遇しやすいので、そこで野営するのはやめるように、とも。
ボスは夜行性の大きな熊のような姿をしたヤツらしい。
洞穴があったら、恐らくそれが巣だから決して近寄らないように、と。
雨が降ったら雨宿りする場所が欲しいところだが・・・・
安易には近づかない方がよさそうだ。
目指す場所も決まったし、情報も得られた。
居心地のよかったこの宿と離れるのは残念だが、俺たちは冒険者になったんだ。
快適さは二の次で、今はとにかくレベルを上げることに専念しないとな。




