17.まずいことになった・・・・・
自然に足が早まって、小走りに元いた場所まで戻った。
右の道は初めてだから、何があるかわからないけど・・・・
しかしグズグズはしていられない。
「アリス、このまま行けるか?
休まなくて平気か?」
「大丈夫、それより早くロランのところに行かなくちゃ」
前回、ダンジョンのボスを目の前に震えていた時とは全く違う、強い目をしたアリスがそこにいた。
ロランがモンスターを倒しながら進んだことで、右の道で出会う数は少なかった。
これなら早く追いつけるかもしれない。
希望が出てきた。
キュルルルルル!!!
キュルルル!!!
『!!』
大型モンスターの声だ。
ロランが戦っているかもしれない!!
2人で走る。
急に開けた場所に出た。
「ロラン!!!!」
そこには、大型のクモ型モンスターと対峙するロランの姿があった。
「大丈夫か!?」
「ああ、何とかな」
「ロラン、怪我してる!」
とっさにアリスがヒールをかける。
白い光に包まれて、傷がふさがっていく。
が、思いのほか広範囲のようで、全部はふさがらない。
「ヤダ!なんでなの!」
続けてヒールをかけようとするアリスを、ロランが制止する。
「アリス、魔法は俺じゃなく、目の前のアイツに使うんだ」
3人で敵を見る。
大型のクモ型モンスターか。
糸を吐き出すのが厄介だけど、今の俺たちならいけるハズだ。
「動きはそう早くない。
糸には絶対つかまるな。
そのまま食われるぞ!
多分弱点は目だと思うから、リュカ、弓で狙ってみてくれ。
俺は手足を攻撃してみる。
アリスはファイアーかフローズンで体力を削ってくれ。」
『わかった!』
3人で同時に攻撃する。
クモも相手が増えたのでとまどっているようだ。
アリスがフローズンを唱えると、数秒間だけ動きが止まる。
それをすかさずロランが切りつける。
いい感じだ、ダメージを与えられてる。
が、そのたびめちゃくちゃに怒って突進してくる。
攻撃がロランに集中してしまう。
「ぐあっ」
よけきれず攻撃が当たる。
「ロラン!!」
アリスがヒールで助けるが、攻撃はやまない。
俺は目を狙って弓をひき続ける。
当たっていると思うのだが、手応えがない。
さきほどからクモは、一度もこちらを見ないのだ。
俺の弓の威力では、歯が立たないということか。
「ロラン、俺の弓では目は狙えない。
多分全部弾かれてる!!」
「なら、俺は胴体を斬るから、リュカは手足を頼む!」
こいつは体全体が硬いのか、弓ではさほどダメージを与えられない。
ロランとアリスばかりが疲弊してしまう。
「くそっ・・・・」
ギリっと歯噛みをする。
ロランが攻撃を受けきれず倒れる。
「危ない!!!」
クモが糸を吐き出した!!
倒れたロランが捕まる。
「いやぁ!」
アリスがファイアーを出そうとする。
「アリス!ダメだ!!
ロランにも当たる!」
まずいことになった・・・・・




