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16.分かれ道


夜が明けた。

暗くなる前にダンジョン出口へ着きたいので、早めに出発することにした。


このダンジョンは確か、前のダンジョンと難易度はほぼ変わらなかったハズ。

マップも購入しているし、迷わず出口に着けるだろう。

気がかりなのは・・・・アリスのことだけだ。


一度ダンジョンを経験しているので、序盤はサクサク進んでいった。

少しずつだがレベルも上がり、それぞれの役割分担もサマになってきた。

アリスは怖がることなく魔法を使えているし、俺の弓も、矢に重さがある分威力が増しているような気がする。

いい調子だ。

なんかパーティーらしいじゃん、俺たち!!


なんてのんきに考えていたら・・・・

ロランの足が止まった。


「どうしたの?」


「おかしいな・・・・・道がマップと違う」


『!?』


3人でマップを覗き込む。


「ホントだ・・・・・」


ダンジョン内は分かれ道になっているのに、マップ上では一本道だ。


「どういうこと・・・・?」

不安げな顔でアリスがロランを見る。


「これは・・・・道具屋のオヤジに一杯食わされたな。

 未完成のマップを買ってしまったみたいだ」


おかしいと思ったんだよ。

あの道具屋のオヤジ、妙に愛想がよくてさ。

マップも安かったんだ。

初心者ダンジョンだからこんなもんだろ、って思ってた俺たちが間違いだった。


「どうするの・・・・?」 


「二手に分かれよう。

 ここはそんなに複雑なダンジョンじゃない。

 おそらくどちらかは、行き止まりになってるはずだ。

 冒険者ギルドでそう言っていたから、間違いないと思う。

 行き止まりに当たった方は、引き返して合流しよう」


ロランが言う。


「賛成だ。

 んじゃ、俺は一人で行くから、アリスとロランは2人で行ってくれ」


「いや、ダメだ。

 俺が1人で行く。

 リュカはアリスを頼む」


ロランの顔を見る。

これは譲れない、といった顔だ。


「了解、リーダー。

 んじゃ、俺たちは左を行こう」


「ロラン・・・・・

 無事でいてね。」


アリスがロランの手をとって見つめ合う。

まるで童話の王子様とお姫様だな。

お似合いすぎるのだ。




アリスと2人で薄暗い洞窟ダンジョンを進む。

ここにもブルーのヒカリゴケが生えていて、中は薄暗いが歩けないほどではない。

時々出会う雑魚モンスターを2人で倒しつつ、アリスの歩調に合わせてゆっくり進む。

微妙な緊張感が漂っていて、俺たちに会話はない。


気が付くと洞窟内が狭くなってきた。

これはもしかして・・・・


「行き止まりだな」


こっちはハズレだったようだ。

となると・・・・


「ロランのところに戻ろう。

 あいつのことだから大丈夫だとは思うけど、やっぱり心配だ」


かたい表情でアリスがうなずく。


モンスターをあらかた倒してきたから、戻りは安全なハズだ。

歩くスピードを早める。

アリスの体力が気がかりだったが、ついてきてくれている。


多分2人とも考えていることは同じだ。

早くロランと合流しなければ。


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