11.ダンジョンを終えて
レベルが上がっていた俺たちは、比較的楽に出口まで到着した。
外はすでに日が暮れかかっている。
アリスの体力に合わせて休憩したのもあり、思いの外長い時間、ダンジョン内にいたようだ。
初めてのダンジョン。
ボス?も倒し傍目には成功したように思えたが・・・・
3人共帰りの道中の足取りは重く、口数も少なかった。
何より・・・・アリスが心配だ。
ロランがすぐにフォローしたものの、明らかに元気がない。
あの時、真っ先にアリスのことを考えず、レベルやアイテムのことしか考えられなかった自分が憎い。
宿屋につくとロランが言う。
「今日はもう、各自部屋で休もう。
アリス、食事は部屋に届けさせるよ。
皆、初めてのダンジョンで無事に帰ってきたんだ。
俺はそれが何より嬉しいよ。」
年長者のロランが自然にリーダーのようになっている。
「そ、そうだよ。
俺たち初心者だけど、ホントよくやったって!
なぁ!」
暗い雰囲気を何とか払拭したかったが、アリスの耳には届いていないようだった。
部屋に戻り、ダンジョンでの出来事を思い出す。
デカナメクジと戦った時の高揚感と、沈んだアリスの様子が交互に脳裏に浮かぶ。
女の子の泣き顔なんて、見るのも辛かった。
しかも大好きなアリスの・・・・・。
なのに俺は、アリスに対して何にもすることが出来なかった。
こういう時、男ならどうするのが正解か・・・・
そのお手本のような姿をロランに見せつけられる。
・・・・・歯痒い。
元の世界で恋愛経験値ゼロの俺。
異世界に来たからって、急に変われるわけがなかった。
文字数が定まらず申し訳ありません




