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Last Episode,始まりはいつもこの場所から

「にしても、色々と濃い旅行だったね、ここ3日間」

「そうだね、自分たちの知らないところだったり。楽しかったね」

「だな、またどこか行こうな、二人で」

「うん」


揺れる電車の中で、今回の旅行のことを話しているが、私はどこかがっかりしている。

会話の中で「私に対する恋愛的好意」が無いと改めて気付かされる。

ただの「友達」、そう、「友達」。

それ以上に発展もすることなく、ずっとこのままなのだろうか。

いっそこの気持ちを打ち明けようか。

それでこの関係が捻れて行って、壊れてしまったら。

・・・そう考えると、とても出来やしない。

壊れてしまうぐらいなら、このままの方がいい。

そう心に秘め、私達は駅を降り、歩みを進める。




すっかり辺りも暗くなった頃、自宅の前に着いた。


「着いた〜!」

「なんか久々に見るな、ここ」

「だね、ずっと向こうにいたもんね。久しぶりって感じする」


そんな話をしながら、家の玄関まで来た。

あぁ、楽しかった。

また行きたいな、ニ人で旅行。


ここで、私は違和感に気づいた。

隼斗が玄関の中で立ち止まったままだった。


「隼斗・・・?」

「・・・」

「どうかしたの?ほら、部屋行こうよ」

「ちょっとだけ話し良いかな?」

「えっ、うん」


私は、急な話に緊張を覚えた。

だって、初めて見たから。

隼斗の緊張に怯える目を、覚悟を決めた目を。


「思えば、俺を救ってくれたのは彩音だったよな」

「うん。そうだね、苦しそうな隼斗がほっとけ無いから、どこか私に似てるからだけど」

「最初はさ、恩人だけってだけの気持ちだけだったんだよ」

「うん」

「でもさ、だんだんと話したり、いろんなことしたりさ、だんだんと交流していくうちにさ・・・惹かれたんだよ」

「──えっ」

「本当は向こうで伝えようかなって思ったんだけどさ、この始まりの場所で伝えたかったんだ」

「伝えたいって・・・?」




「彩音、好きだ。・・・俺は、あなたのことが好きです」




やっと待ってたその一言を聞いた私は、嬉しさのあまり、その場に崩れ落ちた。


「ちょっ!?彩音!」

「あ、あれ・・・?なんで、なんで私泣いてるの?」

「いやいやこっちが聞きたいよ」

「ふふっ・・・ねぇ、隼斗」

「うん?」

「私も、大好き。隼斗。大好きだよ」

「・・・ほんとに?」

「ほんとだよ!ていうか!私ずっと期待してたのに!いつ告白とかされるんだろうとか!それなのに!遅いよ!言うの遅いよ!!」

「おおっと・・・ごめんごめん」


嬉し涙の中、私はポコポコと隼斗を叩いた。

良かった、本当に良かった!






数年後───

高校も無事に卒業した俺たちは、伯父さんや親戚の援助もあって無事進学することができた。

そして彩音・・・もとい、彼女とは数年と浅いけど、付き合っている。


早朝のことだった、朝ごはんが出来上がり彩音を起こしに行く。

未だに寝るときは一緒が良いと言われ、ずっとそうしていた。

まぁ、朝ごはん作るときは起こさないように先に布団から出ている。


「おーい彩音?朝ごはんできたよ───」


そう言おうとした時、いきなり抱きつかれてしまった。

どうやらもう起きてたようだ。


「おはよ」

「おはようさん。ご飯できたよ」

「うん、でもこのままがいい」

「そっかぁ・・・、てか遅れるよ?」

「隼斗」

「ん?」

「大好き」

「っ!お、俺も・・・大好き・・・です」


いきなり大好きと言われ、幸せ反面羞恥心を感じてしまう。


「いや、てか遅れるよ?」

「でもたまにはサボろうよ」

「いやダメだって・・・。朝ごはん冷めるよ?」

「うん、じゃあ食べよっか!」


そうしてようやく、彩音を布団から出すことができた。



この先捻れたり、喧嘩もするかもしれないけど

それでも仲睦まじくいたいのは俺のわがままなのだろうか。

いかがでしたでしょうか?

ついに書き終えることができました。2年以上続くとは思わなかったなぁ。思えば中盤から書く時間が取れない日が入ってきて大変だったり、それでも続けようとする意思は褒めたいと思ってます。


にしても、次は何を書こうかな。

まぁ、当分は短編書いたりしてると思いますが、またなんか書きたいものが見つかったら、また始めようかと。



では、またどこかでお会いしましょう。

そして、ここまで読んでくれた方々!最後まで読んでくれた方々!本当にありがとうございました!!

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