EPISODE,78:京都へ行こう〜その3〜
「はわぁ・・・すごいね・・・」
「流石秋の京都だね」
俺達は今、絶景に圧倒されていた。
京都駅に着き、そこから少し移動したとこにある嵐山の風景を見ていた。
「普段家の近くの紅葉と全然違うね・・・、同じのはずなのに」
「うん、とりあえず近所の話はやめよう。なんか悲しくなる」
「そうだね。にしても、こんなに紅くなるんだね」
「そういやここから少し歩いたとこに、『渡月橋』って有名な橋あるけど、行ってみない?」
「あ、それ私気になってたとこだ。行こうよ」
「だな」
そういって少し歩いた。
歩きながら、少し話した。
「そういえばさ、京都についてから気になったんだけどさ」
「気になったことって?」
「どう?楽しんでる?」
「ん?楽しんでるけど?」
「それならよかった」
「なんで急にそんな事聞いてきたん?」
「うん?リラックスして楽しんでるのかなぁ?って」
「楽しんでるよ。今までにこうやって景色見て、心休まることがなかったからさ。本当に落ち着くんだよな」
「そっかぁ。私もこんな風景見て癒されるとは思わなかったなぁ」
そう言って、彼女は背伸びをして気持ちよさそうにリラックスしていた。
思えば彼女も彼女で辛い思いしてたんだよな、父親殺しの罪はあるにしろ、それは幼い頃。
だかその幼い頃のトラウマは、彼女の鎖としてまとわりついていた。
だからこそリラックスできなかったのだろう、俺みたいに。
「ねぇ、隼斗」
「どうかした?」
「いつもありがとね」
「えっ?うん。どういたしまして?」
「なんで疑問形?」
「いや。なんかしてたっけって?って思ってさ」
「いつもお世話になってるよ。本当に、色々とね」
そう言って俺のそばに寄ってきた。
それはまるで、甘えてくる猫のように。
EPISODE78です
この京都シリーズ(?)も3ですね。
ここ最近秋も深まってきたといいますか、どちらかというと寒さのほうが強まってきた感じがします。
おかげで過ごしやすいです。
ではまた、EPISODE79でお会いしましょう




