EPISODE,74:相談相手は厳選しような
「誰かに相談しない?」
彩音はそう口を開いた。
ここ数時間かけていろいろと一緒にガイドブックやら何やら読んでいたのだが、どうも「ここ!」って場所が見つからないでいた。
「この時間まで見てきたけど、やっぱ2人で決められないよなぁ」
「そうなんだよねぇ。でも誰に相談する?」
「水無瀬さんに相談しようにもなぁ・・・、行き先決めてもらった上にさらに重ね重ねで相談するのはなんか申し訳ない感じがするんだよね」
「すると誰に相談する?」
「俺は涼太にでも相談しようかな」
「えぇ・・・」
「いや『えぇ・・・』って。あまり友達関係とか作らないから相談相手いないんだよな」
「そういえばあまり友達とか作りたくないんだったんだっけ?」
「まぁそんな感じ。あまり深い友人関係とかを作るのが嫌って話したっけ?」
「似たようなことは聴いたことあるよ。でも理由は聴いたことなかった気がする」
「あー、そうだったっけ?あんまり他人との仲深めたくないってのが理由でね」
「なんで?」
「依存するからだよ。その人に」
「依存?別にいいんじゃ・・・って、あぁそういうこと?」
「うん。ずっとその人といられるわけじゃないって考えるとね、どうしても関わりを持ちたくないって拒絶しちゃうんだよな」
「ふーん・・・、ていうか、私は?」
「えっ?」
「もう私たち一緒に暮らして1年以上は経つじゃん。それなりに仲よくなってる気もするし、隼斗は、その・・・私のことどう思ってるのかなって──」
「京都で答えさせて」
「・・・えっ?」
「ずっと前からそのことで悩んでて、自分の中で整理が付いてない。だから少し考える時間がほしい」
「・・・そっか。じゃあ隼斗、京都できっちり答えてもらうからね」
「はいよ」
いつの間にか話はそれた。
でもその分、そのそれた軌道が俺を救ってくれた気がした。
EPISODE74です。
先週は訳あって休ませていただきましたが、なんやかんや迷ってたことに対してスッとした感じがしましたね。
まぁ、休んだ分書き続けるので今後もよろしくお願いします。
ではまた、EPISODE75でお会いしましょう。




