EPISODE,55:夕日のように赤く〜彩音side〜
私は今、ひどく赤面している。
自分でもはっきりとわかるくらい、顔が熱い。
鏡を見る必要ないぐらい、顔が赤いのがよくわかる。
「いやいや、どうしたの?」
「どうしたもこうしたも、こうなったのは絵名のせいじゃん・・・」
「えぇ!?私のせいなの?ただ『最近橋沢君とどう?』って聞いただけじゃん」
「それが今ダメなのぉ」
私たちは今、学校近くのカフェに来ていた。
そこで雑談してたら、急に絵名がさっき言ってたことを聞いてきて、今に至るというわけだ。
「てか、その様子だと明らか何かあったでしょ?話してみてよ、気になるし」
「うーん、いいけど・・・話すのすら無理な気がしてきた」
「まぁまぁ、できるとこまででもいいよ」
「うん・・・。一昨日のことなんだどね──」
その日、私はいつも通り隼斗と寝るために抱き着いて寝ようとした。
「じゃあ、寝よっか」
「うん、おやすみ」
「おやすみ~」
そうして抱き着いた時だった、いつもはただ抱かれるだけの隼斗が私を抱きしめてきた。
強すぎずかつ、優しすぎずの程よい力加減だった。
「うん、ちょっと待ってくれる?」
「あ、はい」
「えっと・・・、その、なんで急に抱きしめてくれたの?すごいうれしいけど」
「うれしいんだ」
「うん・・・、じゃなくて、急にどうしたのかなぁって思っちゃいまして」
「あぁ、そういうこと」
「はい」
普段、いつもただただ抱きしめさせてくれるだけなのに、今回は抱きしめてくれた。
その事実に混乱していた。
「要は理由が知りたいと」
「うん」
「いつもさ、俺を抱き枕みたいに抱いてくるじゃん?」
「うん、そうだね」
「その仕返し・・・ってやつかな?」
「え?嫌だった?」
「嫌じゃないよ」
「嫌じゃないならよかった」
良かった、やりすぎて嫌われたのかと思った。
そうなったらめちゃくちゃ嫌だし。
「彩音は嫌だった?」
「いやじゃないというか・・・うん」
「うん?」
「すごい心地よかったです」
「なら良かった」
「よかったらなんだけど、今日からそうしてくれると嬉しいです」
「あぁ、うん。わかった」
「ありがと」
「どういたしまして」
そうして一昨日からお互いハグしながら寝ることになったのだが──
「気持ち良すぎて変になりそう・・・」
「そこまで言いますか」
いつの間にか一通り話してしまった。
「てか思ったんだけど、橋沢君と同居してたんだ」
「うん、去年から。あ、このこと誰にも言わないでね?」
「別に言わないよ。言ったら言ったで嫌われそうだし」
「絵名・・・、ありがと」
「ていうか、一つ聞いてもいい?」
「なに?」
「彩音って隼斗のこと──」
「好き」
「・・・即決だね」
「だって、初めて会った時から惚れてたっていうか、なんていうか」
「あぁ、そういえば彩音が初めて来たとき男子たちすごい群がってたよね」
「うん、でも隼斗だけはそうじゃなかったんだよ」
「へぇ、意外。それで惚れたの?」
「ちょっと違うかな?」
「じゃあ、なんで?」
「・・・私を異性の友達として見てくれるから、かな?」
「ふーん」
はたから見たら『そんな理由なの?』って思うだろうけど、私にとってはすごいうれしいことなんだからね。
EPISODE55です
なんかいつの間にか変わっててびっくりしました。(サイトの仕様が)これから慣らしていこうかなと思うので見守ってくれると嬉しいです。
最近は花粉症の季節みたいな気配が感じられます。
花粉症には気をつけてくださいね〜




